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どんなときも 先生用早見表

作品集Ⅵ『越えてゆけ』 No.10

曲の概要

おすすめの場面二分の一成人式に限らず、節目の会、家族や友人へ思いを届ける音楽会
対象の目安小学校中学年以上。斉唱から二部へ進む構成を生かし、合唱導入にも使える
テンポ・拍子♩=88、4分の4拍子
音域全声部総合C4〜D5。中央のドC4から、その1オクターブ上のレまで(譜面目視による暫定実測)
演奏時間約4分20秒。素材記載値であり、完成音源による実測は要本人確認

歌詞全体から読める一つの可能性

感謝を言えた人の歌ではなく、長い時間の中で支えられていたことに気づき、言い切れない思いを短い手紙として手渡そうとする歌。

1番と2番で宛先は広がるが、誰を思うべきかを指定する曲ではない。斉唱から二部へ広がり、最後に速度を落とす構成が、個人的な言葉を集団で丁寧に運ぶ。

指導のコツ


  1. 1〜9・前奏から歌い出し:8小節の前奏後、♩=88の落ち着いた拍へ入る
    伴奏の4拍を数える → 8小節末で息を吸う → 最初の子音だけ合わせる → 音程
  2. 9〜16・斉唱:話し言葉に近い歌詞を、拍に遅れず滑らかに運ぶ
    ことば読み → 母音唱 → 子音を短く戻す → 一息の範囲を決める
  3. 17〜24・和声の陰影:調号は同じまま、主調外の音を含む伴奏で音程感が揺れやすい
    旋律を無伴奏 → 伴奏和音を聞く → ハミング → 歌詞で合わせる
  4. 25〜32・二部の開始:斉唱から二部へ変わり、下声が上声へつられやすい
    下声だけ → 上声だけ → 一方をハミング → 二部を小さく重ねる

難所別の練習

小節・場所楽譜上の難所練習順
1〜9・前奏から歌い出し8小節の前奏後、♩=88の落ち着いた拍へ入る伴奏の4拍を数える → 8小節末で息を吸う → 最初の子音だけ合わせる → 音程
9〜16・斉唱話し言葉に近い歌詞を、拍に遅れず滑らかに運ぶことば読み → 母音唱 → 子音を短く戻す → 一息の範囲を決める
17〜24・和声の陰影調号は同じまま、主調外の音を含む伴奏で音程感が揺れやすい旋律を無伴奏 → 伴奏和音を聞く → ハミング → 歌詞で合わせる
25〜32・二部の開始斉唱から二部へ変わり、下声が上声へつられやすい下声だけ → 上声だけ → 一方をハミング → 二部を小さく重ねる
33〜40・二部サビ長いフレーズの中で子音と音程を両立するリズム読み → 母音でレガート → 声部別 → 二部 → 語尾をそろえる
40〜46・括弧とmeno mosso1・2回目で経路が変わり、2回目は急がず終結へ入る42→2と40→43を確認 → 伴奏で二経路 → 43小節の新しい速さ → 歌を加える

共通事項6視点

視点曲にある手がかり歌いながら行うこと深まる学び
音色・強弱斉唱、二部、mpからmf近くへ話す音色と遠くへ届ける音色を歌い比べる宛先の距離を声で表せる
リズム・フレーズ♩=88、話し言葉に近い歌詞ことば読みから息の線へつなぐ拍と自然な語りを両立できる
音の重なり25小節以降の二部斉唱と二部を続けて聞き比べる重なりが感情の厚みを作ると分かる
反復・変化同じ音楽の1番・2番宛先を変えた音色で同じ句を試す反復が新しい意味を生むと捉えられる
調・和音ニ長調内の色彩和音主調の安定と意外な和音を聞き分ける和音が言葉に陰影を加えると気づく

テーマへの配慮

家族、友人、感謝、成長の節目は、家庭環境、別れ、喪失、対人関係の傷に触れることがある。感謝する相手を決める、名前を書く、出来事を発表する活動を必須にしない。歌詞の語り手を演じる、架空の宛先へ歌う、ピアノや声部の役割だけを考える参加を用意する。 二分の一成人式という制作背景は紹介できるが、成長の仕方や家庭のあり方を一つにそろえない。感謝を言えないことを不足とせず、まだ言葉にならない感情も、休符や和声を聞く時間として曲の中に置けるようにする。