草場一壽さんとの出会い
草場一壽さんに初めてお会いしたのは、2007年の4月。
小中学生の合唱曲を作る作曲家を志し、第一歩を踏み出した、夢と不安でいっぱいの春でした。
生活を心配してくれた地元テレビ局の有岡さんという方がホスピスでの演奏活動を番組にしてくださり、
さらに「いのちをテーマに活動している素敵な作家さんが武雄にいるから、今度会いに行こう」と、紹介してくれました。
草場さんの書いた絵本「いのちのまつり」は、子どもたちに「命の大切さ」をわかりやすく伝える教材として、大ヒット中。教科書にも掲載されているとのこと。
有岡さんのアイデアは「草場さんと「いのちの歌」を作り、一緒に活動させてもらったらどうか?」というものでした。
緊張しながら伺ったギャラリーは古民家を改築した癒しの空間でした。草場さんは、優しさとユーモアいっぱいで、迎えてくださいました。
メジャーデビューでもなく、紅白出演でもなく、「合唱曲を作りたい」という地味でマイナーな夢を持ち込んだ、頼りない若者の話を丁寧に聞いてくださり、共感してくださいました。とても嬉しかったです。
そして、目の前のピアノで「ホスピスでの演奏を通じて感じたこと」を歌にした、「やさしい歌」という曲を、精一杯歌いました。
ここから、草場さん(以下、大将)との活動がスタートしました。
いのちのまつり講演隊
作家の大将、アナウンサーの副田ひろみさんと僕の三人で結成されたユニットで、全国を回る活動が始まりました。
講演と絵本の朗読とコンサートを合体させたスタイルで、お客様は、教育関係者の方(校長先生やPTA、教育委員会など)が多かったです。
大将が作詞してくれた「いのちのまつり」や「つながっている」の他にも「越えてゆけ」などのオリジナル曲を歌わせていただくチャンスをいただき、歌が広がるきっかけになりました。
講演会の最後に大将が「来年は弓削田1人で呼んであげてください!まだまだ音楽はへたくそですが、ホスピスでの演奏や合唱曲の作曲など、彼は大切な活動をしています。皆さん応援してあげて下さい!」と先生方に呼びかけてくれました。そのおかげで、全国のたくさんの方々とつながることができました。
「いのちのまつり講演隊」の活動が一区切りし、現在は1人で全国を旅する活動をしていますが、日本中どこへ行っても、大将にいただいたご縁でいっぱいです。
そして、出会ったみなさんの応援のおかげで、音楽を続けることができました。そして夢の一つだった「教科書に載るような曲を作りたい」を叶えることができました。
ふるさと納税について
佐賀県には、応援したいNPOを指定できる「ふるさと納税制度」があります。大切なご寄付の「使い道」を選べる、画期的な仕組みです。
コロナ禍で大打撃を受けてしまった「合唱団との映像作り」や「子どもミュージカル制作」「ホスピスや日本人学校での演奏活動」「南アフリカに図書館バスを贈る活動」など、
「音楽と本」に関わる教育支援団体として、僕たちのNPO法人MBFC(Music & Book Fanclub with Childrenの略)も、指定できる団体の一つとして県に認定をいただきました。
その返礼品として、今回特別に、大将の作品を返礼品として登録していただけることになりました。(大将、本当にありがとうございます!)いつまで経っても、大将に助けていただくばかりです。
このページは「ふるさとチョイス」の作品紹介のスペース不足を補う目的で作成しましたが、「なぜ草場一壽工房の作品がふるさと納税の返礼品に?」をご説明することで、改めて大将への感謝の念が溢れてきてしまい、こんなに長い文章となってしまいました。
最後まで読んでくださった草場作品ファンの皆さん、ありがとうございます。みなさんと繋がれることができて、幸せです。
ありがとうございました。
弓削田健介