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ピアノと歌おう 先生用早見表

作品集Ⅵ『越えてゆけ』 No.04

曲の概要

おすすめの場面音楽会、合唱発表、ピアノと歌声の関係を聴き合う場面
対象の目安小学校中学年以上。二部合唱へ入り始める集団にも
テンポ・拍子♩=145・4分の4拍子
音域概算D4〜E5。中央のドのすぐ上のレから、1オクターブ上のミあたり
演奏時間概算約2分40秒。音源による実測は要本人確認

歌詞全体から読める一つの可能性

ピアノを伴奏の道具だけでなく、木の記憶と人の気持ちを受け取って歌う仲間として描く歌。

1番はピアノの生まれてきた時間、2番は人に寄り添う時間へ進み、「僕ら」「あなた」「一緒に」へ関係が広がります。歌声とピアノが互いを支えること自体が、曲の主題になります。

指導のコツ


  1. 7〜9小節:D♭M7→G♭M7の遠い響きの直後にヘ長調で歌い出す。開始音が取りにくい
    ピアノのFの和音→開始音だけ先に取る→7小節目から通す、の順で往復する
  2. 14小節・22小節ほか:♩=145で8分音符に言葉が乗る(「いーピアノは」「おんがくがはじまる」)。タイで語が小節をまたぐ
    ことば読み→手拍子でリズム読み→一つの高さで歌う→音程を付ける
  3. 18〜19小節:unis.から二部への分岐。分岐点に矢印が印字されているが、つられやすい
    矢印の場所に各自で印→Ⅰだけ・Ⅱだけで2回→分岐の2拍前から合わせる
  4. 19小節・21小節:B♮(G7)・C♯(A7)の臨時記号。主調の音に戻りやすい
    ピアノで和音を聴く→変化音の前後3音だけ抜き出して歌う→歌詞に戻す

難所別の練習

小節・場所楽譜上の難所練習順
7〜9小節D♭M7→G♭M7の遠い響きの直後にヘ長調で歌い出す。開始音が取りにくいピアノのFの和音→開始音だけ先に取る→7小節目から通す、の順で往復する
14小節・22小節ほか♩=145で8分音符に言葉が乗る(「いーピアノは」「おんがくがはじまる」)。タイで語が小節をまたぐことば読み→手拍子でリズム読み→一つの高さで歌う→音程を付ける
18〜19小節unis.から二部への分岐。分岐点に矢印が印字されているが、つられやすい矢印の場所に各自で印→Ⅰだけ・Ⅱだけで2回→分岐の2拍前から合わせる
19小節・21小節B♮(G7)・C♯(A7)の臨時記号。主調の音に戻りやすいピアノで和音を聴く→変化音の前後3音だけ抜き出して歌う→歌詞に戻す
27〜33小節「Mu-sic」の呼び交わしと、Ⅰ「ハーモニー」×Ⅱ「ひびきあう…」の歌詞の重なり。1番2番の歌詞行も併記で迷いやすい先に役割を話す(どちらが呼びかけ、どちらがこたえか)→歌詞行を色分け→片方ずつ→重ねる
49〜55小節「う—」のロングトーン(8拍以上)が2回。息が続かず音が下がるブレスの交代場所(カンニングブレス)を決める→ピアノのフィルを聴きながら伸ばす練習

共通事項6視点

視点曲にある手がかり歌いながら行うこと深まる学び
音色ピアノそのものが題材。前奏・フィルのピアノ、「無限の音色」「優しい音色」の歌詞前奏とコーダのピアノだけを聴く時間を作る伴奏の音色に耳をすませる聴き方が、他のどの曲にも持ち越せる
リズム♩=145の8分主体・シンコペーション・タイで語が小節をまたぐことば読み→リズム読みの段階練習速い曲でも言葉を運べる口と拍感
旋律(フレーズ)「Mu-sic」の呼びかけとこたえ、「Doo wa」のスキャット声部の役割を話してから重ねるフレーズの受け渡しとして音楽を聴く耳
音の重なりunis.→二部の分岐(矢印印字)、Ⅰ「ハーモニー」×Ⅱ「ひびきあう…」の同時歌唱分岐点の前後だけ抜き出して聴き比べ重なりが生まれる瞬間を体感的に知る
反復・変化1番・2番の同型反復と、1番括弧・2番括弧の分かれ道、コーダに前奏の和音が戻る演奏順マップを指でたどる形式を地図として読む力

テーマへの配慮

この曲は伴奏者への感謝を歌う明るい音楽会ソングだが、扱い方を一つだけ気をつける。ピアノを習っている子・伴奏に選ばれた子と、そうでない子の間に序列を作らないこと。「ピアノと歌おう」の「ピアノ」は特定の誰かの技術ではなく、教室で一緒に鳴っている音のことでもある。伴奏者オーディションの結果とこの曲の指導を結び付けたり、「弾ける子はすごい」という方向で感謝を強制したりしない。感謝は指導者が言わせるものではなく、コーダでピアノに耳をすませた子が自分で見つけるものとして扱う。 また「笑顔を集めて」を、全員が笑顔で歌うことの強制にしない。2番の「幸せも涙も ほら 包んでくれるから」は、涙のままでも音楽の中にいてよいという歌詞である。英語詞(We're Friends…/Mu-sic)の発音は、上手さを競わせず全員で口をそろえる遊びとして扱う。