曲ページへ戻る

いのちのたいよう 先生用早見表

作品集Ⅵ『越えてゆけ』 No.07

曲の概要

おすすめの場面いのちや宇宙を扱う音楽会、学年合唱、動きと歌を組み合わせる発表
対象の目安小学校中学年以上。遅い導入から速い本体への切り替えと複数の転調を段階的に練習する
テンポ・拍子冒頭Adagio・♩=56、11小節から♩=135、4分の4拍子
音域全声部総合C4〜F♯5。中央のドC4から、その1オクターブ上のファ♯まで(譜面目視による暫定実測)
演奏時間約3分34秒。素材記載値であり、完成音源による実測は要本人確認

歌詞全体から読める一つの可能性

いのちを一人だけの所有物として閉じず、遠い時間から受け取り、異なる存在へ手渡されていく動きとして感じる歌。

そのつながりを全員が同じ考えで受け入れる必要はない。宇宙、太陽、身体、声という異なる距離の言葉を、速度と調の変化が一続きにしているところから、各自の読みを開ける。

指導のコツ


  1. 1〜10・Adagio:遅い速度で音程と息の流れを保つ
    歌詞をゆっくり読む → 母音だけで息をつなぐ → ピアノの低音を聞く → 子音を戻す
  2. 10〜17・速度と調の切り替え:♩=56から135へ変わり、数え声を経てハ長調へ入る
    足で新しい拍を取る → 数え声だけそろえる → 17小節の初音 → 10小節から通す
  3. 32〜33・変ホ長調:調号がフラット3個へ変わり、反復区間に入る
    新しい和音を聞く → 声部別の初音 → 32〜34小節をハミング → 言葉
  4. 40〜41・イ長調:フラット系からシャープ3個へ大きく色が変わる
    41小節の和音 → 初音 → 40小節末から2音だけ → 2小節へ広げる

難所別の練習

小節・場所楽譜上の難所練習順
1〜10・Adagio遅い速度で音程と息の流れを保つ歌詞をゆっくり読む → 母音だけで息をつなぐ → ピアノの低音を聞く → 子音を戻す
10〜17・速度と調の切り替え♩=56から135へ変わり、数え声を経てハ長調へ入る足で新しい拍を取る → 数え声だけそろえる → 17小節の初音 → 10小節から通す
32〜33・変ホ長調調号がフラット3個へ変わり、反復区間に入る新しい和音を聞く → 声部別の初音 → 32〜34小節をハミング → 言葉
40〜41・イ長調フラット系からシャープ3個へ大きく色が変わる41小節の和音 → 初音 → 40小節末から2音だけ → 2小節へ広げる
41〜52・二部の重なり高い音域を含み、上下の線が別に進む下声だけ → 上声だけ → 片方をハミング → 両方を小音量 → 通常の響き
52〜63・括弧の分岐1回目と2回目の出口を取り違えやすい60→33と52→61→63を言う → 伴奏だけで移動 → 歌を加える

共通事項6視点

視点曲にある手がかり歌いながら行うこと深まる学び
音色・強弱静かな序、明るい本体、終止の掛け声同じ語を透明、温かい、力強い音色で歌い比べる音色が距離や時間の感じを変えると分かる
リズム・フレーズ長い音価と♩=135の拍動母音唱と足拍で二つの時間感覚を比べる息と拍を速度に応じて調整できる
音の重なりユニゾン、二部、全員の掛け声一声から二声、最後に全員の声へ重ねる重なり方が関係の像を作ると捉えられる
反復・変化33小節からの1・2番同じ旋律へ異なる歌詞と音色を載せる反復が意味を拡張する働きを聞き取れる
調・和音G→C→E♭→A転調直後の和音を順に聞く調の色が構成の距離を作ると分かる

テーマへの配慮

いのちの起源、つながり、笑顔という主題は、死別、病気、家族との関係、宗教的・哲学的な考えに触れうる。資料にある太古の太陽の説明は作者・作詞者の言葉として紹介し、科学上の唯一の説明や、全員が同意すべき世界観にしない。自然科学として扱う内容は、別の確かな資料と照合する。 笑顔や大きな掛け声を参加の条件にしない。声を出しにくい子、強い音に負担がある子には、拍を示す、歌詞を読む、最後の休止を一緒に作るなど別の役割を用意する。いのちについて個人的な経験を話すことも求めない。