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いのちがえがお 先生用早見表

作品集Ⅵ『越えてゆけ』 No.09

曲の概要

おすすめの場面学級・学年の歌、いのちやつながりを考える集会、明るいSwingを生かした発表
対象の目安斉唱から同声二部へ進む小学校中学年以上。低いA3と速いSwingに配慮する
テンポ・拍子♩=130、Swing、4分の4拍子
音域全声部総合A3〜C♯5。中央のドC4より短3度下から、中央のドより1オクターブと半音上まで
演奏時間約2分05秒〜2分15秒。素材シート記載値は2分07秒。実音源で要確認

歌詞全体から読める一つの可能性

いのちを一つの表情へそろえる歌ではなく、笑う声も泣く声も、人も鳥も花も風も空も、同じ地球の宝物として結び直す可能性を持つ歌。

いのちがえがおという学級目標から始まりながら、2番には涙が入る。笑顔という言葉を、表情の形ではなく、存在が大切にされている状態として広く読むことができる。

指導のコツ

  1. 9〜12小節:低い始まりを軽く
    ことば読み → A3の開始音 → 大きな4拍 → Swingを戻す。
  2. 17〜20小節:笑いと涙を同じ拍で
    わはははだけ → ぽろぽろだけ → 音色を変える → テンポは保つ。
  3. 25〜28小節:休符も受け渡しの一部
    上声 → 下声 → 休符を数える → 二声で呼び交わす。
  4. 29〜36小節:長い音を先に置く
    保持音の声部 → 動く声部 → みんなみんなの着地点 → 全体。
  5. 37〜41小節:括弧の出口を分ける
    1番だけ → 2番だけ → ピアノと接続 → 全曲。

難所別の練習

小節・場所楽譜上の難所練習順
9〜12小節・A1♩=130のSwingで、A3を含む低い旋律から始まる大きな4拍を取る → ことばをSwingで読む → A3付近を軽く出す → 指定テンポへ近づける
13〜20小節・A2〜A31番と2番で語数が変わり、わはははとぽろぽろの子音が続く各番を別々に読む → 母音位置をそろえる → 子音だけ軽く置く → 9〜20小節をつなぐ
21〜24小節・A4ララララの反復と三連符の感覚を保ちながら、次の弱起へ進むラを一音で読む → 三連符の大きな拍を取る → 23小節の休符を数える → Bの入りへつなぐ
25〜28小節・B1二声が異なる場所から入り、休符中に拍を見失いやすい上声だけ → 下声だけ → 休符を声に出して数える → えがおの受け渡しだけ練習 → 全音程へ戻す
29〜36小節・B2〜B3二声の言葉と音価が異なり、相手につられやすい各声部の歌詞を色分け → 長い音の声部を保つ → 動く声部を重ねる → みんなみんなの着地点を合わせる
37〜41小節・結びと括弧たからものの二声、1・2番括弧、反復の出口が連続する37〜39小節の和音をゆっくり取る → 1番の道順 → 2番の道順 → 41小節のピアノ終止まで通す

共通事項6視点

視点曲にある手がかり歌いながら行うこと深まる学び
音色・強弱強弱記号が少なく、笑い・涙・呼び交わしが表情を作るわはははとぽろぽろを複数の音色で歌い比べる同じ旋律でも音色と相対的な強弱で意味が変わる
リズム・フレーズ♩=130のSwing、ララララ、細かな子音普通の8分音符とSwingを比べ、言葉のまとまりへ呼吸線を入れる拍の弾みと日本語の運び方が結び付く
音の重なり25小節以降の呼び交わしと二声一方を歌い、もう一方を聴く役割を交替する休符、保持音、動く声部が全体を作る
反復・変化9〜39小節を別歌詞で反復1番と2番の同じ小節を続けて歌い比べる同じ形式が対になる言葉を結び付ける
調・和音イ長調、C♯7・F♯7・B7・E7、短三和音主和音と副属和音を聴き、歌詞の同じ句を載せる長調の中にも緊張と陰影があると分かる

テーマへの配慮

いのち、家族、笑顔は、死別、虐待、病気、障害、家族と離れて暮らす経験へ触れうる。地球には家族がいるからという誕生の話を紹介する時も、家族の形や距離を一つに決めず、自分の家庭について話すことを求めない。歌詞にある鳥、花、風、空を、特定の家族像へ置き換えない。 笑えないこと、泣くこと、歌わないことを否定しない。わはははは実際の笑顔を見せなくても、リズム、手拍子、楽器、手話、ハミングで参加できる。いのちがえがおを、つらい人へ明るくなるよう求める標語にしない。