曲ページへ戻る

エール(いってらっしゃい6年生) 先生用早見表

作品集Ⅵ『越えてゆけ』 No.14

曲の概要

おすすめの場面6年生を送る会、卒業関連の集会、全校や複数学年による応援歌
対象の目安小学校中学年以上。掛け声とLa Laを分担すれば低学年も一部参加できる
テンポ・拍子楽譜に速度標語・速度数値の印刷なし、4分の4拍子
音域全声部総合B3〜E5。中央のドC4の半音下のシから、その1オクターブ上のミまで(譜面目視による暫定実測)
演奏時間約4分34秒。素材記載値であり、完成音源による実測は要本人確認

歌詞全体から読める一つの可能性

卒業する6年生だけを主役にする歌ではなく、見送る在校生も次の学校を担う一員となり、感謝と応援を声の層として一緒に立ち上げる歌。

いってらっしゃいは、遠くへ追い出す言葉ではなく、戻れる場所から送る日常の言葉でもある。歌、掛け声、La Laが重なることで、一つの別れに複数の参加の仕方を残す。

指導のコツ


  1. 1〜7・前奏から歌い出し:速度記載がない中で、伴奏と4拍の流れを共有する
    伴奏の拍を歩く → 6小節末で吸う → 最初の子音 → 音程
  2. 15〜24・歌詞と二部準備:言葉が続き、サビ前に息と音程が崩れやすい
    ことば読み → 息の場所を決める → 母音唱 → 伴奏と合わせる
  3. 25〜39・二部サビ:高い音域を含む二部で、いってらっしゃい 6年生の言葉が重なる
    声部別 → 母音だけ → 片方ハミング → 二部 → 子音の位置をそろえる
  4. 39〜42・括弧と転調:2回目だけ41小節を経てヘ長調へ入り、進路と初音が変わる
    40→7確認 → 39→41→42確認 → 42小節の和音と初音 → 通す

難所別の練習

小節・場所楽譜上の難所練習順
1〜7・前奏から歌い出し速度記載がない中で、伴奏と4拍の流れを共有する伴奏の拍を歩く → 6小節末で吸う → 最初の子音 → 音程
15〜24・歌詞と二部準備言葉が続き、サビ前に息と音程が崩れやすいことば読み → 息の場所を決める → 母音唱 → 伴奏と合わせる
25〜39・二部サビ高い音域を含む二部で、いってらっしゃい 6年生の言葉が重なる声部別 → 母音だけ → 片方ハミング → 二部 → 子音の位置をそろえる
39〜42・括弧と転調2回目だけ41小節を経てヘ長調へ入り、進路と初音が変わる40→7確認 → 39→41→42確認 → 42小節の和音と初音 → 通す
49〜50・イ長調への帰還ヘ長調からシャープ3個へ戻り、掛け声とLa Laが始まる50小節の和音 → 各役割の初音・最初の拍 → 二層 → 全層
50〜69・三つの役割主旋律、掛け声、La Laが同時に進み、音量競争になりやすい役割別 → 二役ずつ → 全役を小音量 → 聞かせたい層を入れ替える → バランス決定

共通事項6視点

視点曲にある手がかり歌いながら行うこと深まる学び
音色・強弱感謝、掛け声、最終の呼びかけ力強い音色と温かい音色を歌い比べる応援を音量だけにせず表せる
リズム・フレーズ4拍子、フレー、長い主旋律掛け声の短い拍と歌の長い息を重ねる異なる長さが同じ拍を共有すると分かる
音の重なり二部、主旋律+掛け声+La La一層、二層、三層の順で聞く重層が全校の多様な参加を作ると捉えられる
反復・変化7小節から1・2番1番と2番の言葉・音色を比べる同じ音楽が受け継ぐ視点へ変わると気づく
調・和音イ長調→ヘ長調→イ長調三つの場面の開始和音を聞き比べる調の変化が立場と行動の変化を示すと分かる

テーマへの配慮

卒業、学校の思い出、上級生への感謝は、全員に同じ意味を持たない。6年生を理想化した文章や個人的な思い出の発表を求めず、歌詞の役を演じることを認める。学校に残る側へ「伝統を必ず守る」という責任を負わせず、自分たちの方法へ変えてよい余地を示す。 大きな掛け声や全校の迫力は資料上の初演エピソードだが、再現を必須にしない。強い音が負担になる子、声を出しにくい子にはLa La、拍、呼吸、譜めくり、聞き手などを用意する。涙を感動の証拠にせず、静かな受け取り方も尊重する。