卒業式・立志式・旅立ち
同声二部/混声三部の版を確認
♩=80/B3〜F5(中央のシ〜高いファ)
| 場所 | 起こりやすいこと | 声かけ |
|---|---|---|
| 5〜12小節 | 16分音符と二声への分岐 | 「『け』まで一息で届けよう」 |
| 13〜32小節 | I→II→ユニゾンの受け渡し | 「休符の間は相手の言葉を聴こう」 |
| 33〜44小節 | 主旋律と「ah」の音量バランス | 「主旋律が聞こえる音量で」 |
| 50小節以降 | 六つのフラットへの転調 | 「新しい和音を聴いてから開始音へ」 |
| 11小節 | unis.とdiv.の切り替わりで濁る | 「分かれる前後だけ取り出して、音程を確認」 |
| 全体 | 「越えてゆけ」のKの子音が立たない | 「『こ』の前に小さな『っ』を入れるつもりで」(雑誌「教育音楽」より) |
| 言葉 | 読みの手がかり | 歌い比べ |
|---|---|---|
| 越えてゆけ 言葉の可能性 | 誰が誰に言うのかは書かれていない。自分への言葉、友達への励まし、仲間の呼びかけとして読める。 | 「誰から誰への言葉?」自分・友達・みんなへ届ける複数の歌い方で、声の向きと音色を比べる。 |
| 重ねた時 そのさみしさ 言葉の可能性 | 消す、捨てるとは書かれていない。「重ねた」は、過去が層になって今の自分をつくる感覚。「その」は理由を言い切らず余白を残す。 | 「手放す? 抱えて進む?」短く切る歌い方と、一息でつなぐ歌い方を比べる。 |
| めぐる風 背中を押したなら 言葉の可能性 | 見えない風を、出会い、季節、誰かの言葉、きっかけの比喩として考えられる。「なら」は動き出す直前を残す。 | 「強い風? そっと吹く風?」息だけで風をつくり、その流れに言葉を乗せる。 |
| 心の連れてく場所へ 言葉の可能性 | 自分が心を連れていくのではなく、心が自分を導くような言葉。内側の願いが先に道を知っている、とも読める。 | 「声はどこへ向かう?」大声にせず、最後の「へ」まで息と視線を遠くへ運ぶ。 |
| 晴天と夕焼けの狭間 半端な場所 作者の説明 | 作者は「今しかない、時のきらめき」と説明。外からは美しい変化の途中でも、本人には半端に感じられる。 | 前半は色が移るレガート、後半は足が止まる感覚で歌い、見え方の対比をつくる。 |
| 知らんぷり 大人になれない 言葉の可能性 | 知らないのではなく、気づかないふり。「大人」は年齢だけでなく、変化や責任を引き受けることの比喩とも考えられる。 | 「人に聞かせる言葉? 独り言?」まず自然に読み、内側へ問いかける響きで歌う。 |
| 地平線 遠ざかる雲一つ 作者の説明+読み | 作者は「遠ざかる雲=昨日までの自分」と説明。地平線は、見えていても先へ続く明日の境界として読める。 | 雲から地平線へ視線と響きを移す。「できるか」は答えず、問いとして残す。 |
| 少しの憧れ ちっぽけな誇り 言葉の可能性 | 「がむしゃら」の強さと、「少し」「ちっぽけ」の小ささが対比される。小さくても本物の支え、と読める。 | 英雄的な声と、胸の内に保つ温かい声を試し、どちらが言葉に合うか話す。 |
| 僕、変わらなきゃ 懐かしい君 作者の説明+読み | 作者が示す二番の核は、変わりたい自分と変わりたくない自分。「君」は人、場所、過去の自分など複数の可能性を残す。 | せりふとして読んでから歌う。懐かしさと決意が同時に聞こえる音色を探す。 |
曲想と音楽の構造・歌詞の関係を理解する。呼吸・発音に気を付け、各声部、全体の響き、伴奏を聴いて歌う。
音色、強弱、息、フレーズを変えて試し、どのように歌うかについて思いや意図をもつ。
仲間の考えや歌声を聴き、録音や聴き合いを使って合唱表現を更新する。
| 視点 | 曲にあるもの | 学習活動 | 見取れる姿 |
|---|---|---|---|
| 音色・強弱 | 繰り返される「越えてゆけ」 | 自分・友達・仲間への声として歌い比べる。 | 届け先に合う音色と強弱を選び、理由を話す。 |
| リズム・フレーズ | 5〜12小節の16分音符 | ことば読みから歌へ移し、「け」まで一息で運ぶ。 | リズムと日本語の発音・語感を結び付ける。 |
| 音の重なり 縦と横 | I→II→ユニゾン→二部 | 歌う側と聴く側を交代し、各声部の役割を確認する。 | 主旋律、別声部、全体の響きを聴いて調整する。 |
| 反復・変化 | 構成を変えて戻るサビ | 最初・中間・最後を録音し、違いを比べる。 | 反復が曲の物語を進める仕組みだと捉える。 |
| 調・和音 | 50小節の転調 | 転調前後を聴き、景色や気持ちの変化を言葉にする。 | 音の変化と「踏み出す」曲想を関わらせる。 |
| 速度・拍 | rit.・2/4・a tempo | 指揮で拍を共有してから歌う。 | 速度と拍の変化が生む感じを表現へ生かす。 |
| 題材名の例 | 歌詞と音楽の変化を結び付け、思いの伝わる合唱表現をつくろう(対象の目安:小学校第5・6学年。実態に合わせて調整) |
| 知識・技能 | 曲想と音楽の構造、歌詞の内容との関わりを理解し、呼吸・発音に気を付け、各声部や全体の響きを聴いて歌う。 |
| 思考・判断・表現 | 音色、強弱、音の重なり、反復、変化を聴き取り、歌詞から感じ取ったことと関わらせ、どのように歌うかについて思いや意図をもつ。 |
| 主体的に取り組む態度 | 仲間と歌い比べ、互いの表現のよさを認めながら、合唱表現をよりよくしようとする。 |
| 小節 | 構成 | 聴かせたい変化 |
|---|---|---|
| 1〜4 | ピアノ前奏 | 三連符を含む伴奏から、テンポ80の流れを受け取る。 |
| 5〜12 | 冒頭のサビ | 16分音符の上行形から始まり、9小節付近で二声へ分かれる。 |
| 13〜20 | Iのみ | 第一声部が言葉と旋律を届け、IIは聴き手になる。 |
| 21〜28 | IIのみ | 第二声部へ旋律を渡す。1番と2番では言葉のリズムが異なる。 |
| 29〜32 | I・IIユニゾン | 二つの声が一つになる。 |
| 33〜44 | 二部合唱 | 主旋律、別の言葉、「ah」が重なり、響きが広がる。 |
| 50〜61 | 最終サビ・転調 | 六つのフラットへ移り、rit.、2/4、a tempoを経る。 |
| 62〜68 | 発展版終結 | 変ロ長調へ進み、ずれた入りと長い「ah」で閉じる。 |
| 小節 | 難しさ | 練習の順番 |
|---|---|---|
| 5〜12 | 16分音符と二声の入り | ことば読み → 音程 → パート別 → 二声 |
| 13〜28 | IとIIの旋律の受け渡し | 歌う側/聴く側を交代し、相手の言葉を復唱 |
| 29〜44 | ユニゾンから独立する声部 | ユニゾンで響きを統一 → 下声を半分の音量で追加 |
| 50〜57 | 調号六つへの転調 | 和音 → 開始音 → パート別 → 49小節から接続 |
| 58〜61 | rit.・2/4・a tempo | 歌わず指揮だけで拍を確認 → 母音だけで接続 |
| 62〜68 | 発展版の高音と長い保持音 | 標準版と比較 → ブレスを三組に分ける → 全体で通す |
49〜50小節の転調、58〜61小節のテンポ変化、発展版終結の62〜68小節。
2拍子の一拍目、a tempoへ戻る瞬間、最後の保持音を離す合図。
ことばと おとを つないで、じぶんたちの うたいかたを みつけよう。

どんな こたえでも だいじょうぶ。きになった ところから はじめよう。
どうして そう おもったのかな。ことばや おとを てがかりに かこう。
どの うたいかたを えらんだ? どの ことばや おとに あっていた?
「 」という ことばを、 な こえで うたう。なぜなら……
こえを ださない ひも、ことばを よむ、なかまの こえを きく、おとを たしかめる、かく、という さんかの しかたが あります。はなしたくない ことは、はなさなくて だいじょうぶです。
