幕末から明治時代を背景に政治、産業、科学、芸術の分野で先進的な活動を展開し、いち早く西洋医学や文化を取り入れることに貢献した佐賀を、いや日本を代表する七賢人。そのすばらしい人材を育んだ佐賀には、現在もその血をひく、若くパワフルなエネルギーが眠っています。「ツインマーマンの夢コンサート」はその眠った原石を切磋琢磨させ、光り輝かせ、八人目の賢人を世界へ送りだす事を目的としています。
今から約250年以前、その頃のヨーロッパに紹介されたばかりのコーヒーを飲ませていた店が、ドイツのライプツィッヒにある「ツインマーマンのカフェ」です。週末になると、そこではある演奏家が若手演奏家を集め、指揮をとっていました。それが、ヨハン セバスチャン バッハであり、やがてそこから、世界へ数多くの若手演奏家が育っていくことになりました。当時のカフェは、音楽に限らず、様々なジャンルの芸術家たちがカフェのテーブルで談義をし、そこから、新しい文化が生まれていました。現在もそれは続いています。
佐賀市歴史民俗舘という鹿鳴館を思わせるような百年の歴史をもつ情緒ある木造建築物の優れた反響の中に位置している浪漫座。世界へはばたく演奏家や芸術家が、育まれるカフェを目指したいと考えております。
浪漫座マスター 角田章裕