一人ひとりの物語をつくる
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
幕末の名もない技術者への憧れと、同世代の仲間との出会いから。
演奏:神戸少年少女合唱団(指導:小畑マユミ)
夢の空 旅をする Steamship
Enjoy the present
晴れ渡る朝も 嵐の夜も
一番寂しかったとき 笑顔をくれた君が
探し物に続く航路 心に続いていること 教えてくれた
憧れに 旅をする Steamship
Believe in tomorrow
ふりつづく雨も 虹にかわるよ
一番嬉しかったとき 一緒に泣いてくれた
宝物に出会う地図は 心に隠れていること 教えてくれた
共通部
双眼鏡 はんぶんこして
おんなじ景色 分け合って
何よりも大事なもの 探しに行こう
冒険をはじめよう
風が行く手 阻んでも
この胸に湧き上がる 情熱を燃やせ
2番の変化
双眼鏡 はんぶんこして
でっかい夢を 分け合って
何よりも大事なもの 解き放つんだ
冒険は終わらない
風が行く手 阻んでも
この胸に湧き上がる 情熱を燃やせ
結び
ラララ…
忘れないで 夢見ること
あの頃のように まっすぐに
Steamship 碇をあげろ
Steamship 帆をゆらせ
Steamship 心ふるわせ
Depart for dream

各パートの練習用音源は準備中です。
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出航の勇ましさだけを前に出すと、曲の中心にある「はんぶんこ」の小さな動作が隠れる。大きな船の比喩と、一つの双眼鏡を分ける身近な関係が同時にあるところに、この歌の広がりがある。
気になる言葉を選んで、開いてみてください。
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
歌詞を意味のまとまりに分け、一人一場面ずつ案を出します。なぜその構図や表情にしたのかを話し合い、一枚の絵物語へまとめます。
学級で大切にしたい言葉を出し合い、先生が対話をまとめます。そのクラスだけの歌の受け取り方を教室に残せます。
歌を聴き、心が動いた歌詞と、その理由を短く書きます。
誰が、どこで、どんな表情をしているか。浮かんだ色や光もAIへ伝えます。
画像を作る前に場面案を読み、歌詞に合っているかを確かめます。
絵を見て対話を続け、最後に「なぜこの絵にしたか」を自分の言葉で伝えます。
合唱曲「Steamship ~夢の蒸汽船~」を聴いて、心に残った歌詞と、浮かんだ場面をまとめました。この曲を五〜八場面の一枚絵にする案を考えてください。各場面について「歌詞の意味」「絵にする瞬間」「人物の表情」「色と光」を提案し、画像を作る前に私へ確認してください。私の解釈を大切にし、違う考えを勝手に決めつけないでください。
伴奏の拍を歩く → 7小節の直前だけ聞く → 最初の子音を無声音で合わせる → 音程を付ける
15小節の和音を聞く → 各声部の開始音を単音で取る → 14〜16小節をハミング → 言葉を戻す
24小節だけ主和音で確認 → 23小節末から無母音で接続 → 母音 → 歌詞
リズム読み → 各声部を単独 → 片方を歌い片方は拍打ち → 小音量で重ねる → 通常の響きへ
この曲で見取れる姿を、音楽の仕組みと歌詞の内容から整理します。
三つの調、反復括弧、ユニゾンと二部、8分音符の推進 調の変化後も開始音と拍を保ち、声部の役割を理解して歌える
表現記号が少ない譜面、船・双眼鏡・共有の言葉 音色、強弱、語尾、声部の混ぜ方を複数試し、言葉との関係から選べる
| 視点 | 曲にある手がかり | 歌いながら行うこと | 深まる学び |
|---|---|---|---|
| 音色・強弱 | 細かな指定の少なさ、三つの調 | 同じ句を軽い音色と厚い音色で歌い比べる | 音量だけでなく音色で情熱や共有を表せる |
| リズム・フレーズ | ♩=138、8分音符、長い言葉 | 拍上のことば読みから息のまとまりを作る | 推進と語意の両方を保てる |
| 音の重なり | ユニゾンから二部への変化 | 一声、交互、二声の順で重ねる | 違う旋律が同じ方向を作る仕組みが分かる |
| 反復・変化 | 7小節の反復、二つの括弧 | 1回目と2回目の歌詞・音色を比べる | 同じ音楽が言葉によって別の場面になると気づく |
| 調・和音 | C→E♭→C→A♭ | 各転調の最初の和音を聞き比べる | 調の色が構成と物語の転換を作ると捉えられる |
「Steamship ~夢の蒸汽船~」の言葉と音の変化を聴き合い、歌い方をつくろう
対象の目安:小学校中学年以上。転調と反復後の行き先を整理できれば初めての二部合唱にも扱える
根拠資料:文部科学省 「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 音楽編」。ここに示した内容は、Steamship ~夢の蒸汽船~の楽譜と歌詞から考えられる提案例です。学校や子どもたちの実態に合わせて調整してください。
この歌を学校で扱ってくださった先生、ほかの先生にもシェアできる工夫をお持ちの先生、ぜひご連絡ください。集まり次第、この場所に掲載していきます。
実践・資料を送るボタンでメールが開かないときは、こちらへ:yuge@mbfc.or.jp
僕は昔から、幕末を生きた人たちの物語が好きでした。
坂本竜馬は桂浜から海の彼方に夢を描き、吉田松陰は松下村塾で若者たちを育てました。西郷隆盛、大隈重信、勝海舟。そして、黒船が来てからたった一年で蒸気船を造り上げてしまった、名もない技術者たち。携帯もインターネットもなく、新幹線も飛行機もなく、自分の藩を出ただけで罪に問われた時代に、命がけで日本を変えようとした若者たちです。そんな人たちの姿が、昔からずっと心に残っていました。
長いあいだ、その想いを胸の奥に溜めてきました。けれど、ある日それがひとつの形になります。きっかけは、自分とはまったく違う仕事をしながら、同じように素晴らしい志を持って生きている、同世代の仲間たちとの出会いでした。ジャンルも場所も違うのに、向いている方向が同じだと感じた瞬間に、長く温めてきたイメージがふっと結ばれて、この歌が生まれたのです。
違う場所にいても、違う仕事をしていても、人はつながっている。たとえ言葉を交わさなくても、同じ夢を見て前へ進もうとする想いは、ちゃんとつながっている。この曲の核にあるのは、その「つながり」です。
日本中を駆け回り、すれ違いながら、それぞれの場所で力を尽くした幕末の人たちも、きっとそうだったんじゃないかな、と想像します。今も、きっと同じなんじゃないかな。スタイルの違う作曲家も、詩人も、出版社の方も、先生たちも、子どもたちも。違う場所で、それぞれの仕事をしながら、どこかでつながっている——そんなふうに思えたら、なんだか心強い気がするのです。
歌詞には「双眼鏡 はんぶんこして」「おんなじ景色 分け合って」という一節があります。一つの双眼鏡をふたりで覗き込んで、同じ景色を分かち合う——僕が「つながり」という言葉に込めたかったものが、ここにいちばん素直に表れている気がします。何よりも大事なものを探しに、いっしょに冒険へ出かけよう。風が行く手を阻んでも、この胸に湧き上がる情熱を燃やそう。そんな呼びかけを、♩=138の元気で速いテンポに乗せました。
この曲には、あえて細かな表現記号や、僕からの注文を付けていません。先生が蒸気船の船長さんになって、それぞれの場所でオリジナルの、熱いSteamshipを歌ってもらえたら嬉しいです。碇をあげて、帆をゆらせて、心をふるわせて。それぞれの夢に向かって、出航してください。
この曲集2026では、神戸少年少女合唱団のみなさんが歌ってくれました。子どもたちの声が重なって、帆がふくらんでいくようでした。歌ってくれて、ありがとう。
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