一人ひとりの物語をつくる
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
幸せは、なにげない「ふつう」の中に。「学校に来てくれてありがとう」のまなざし。
演奏:桐蔭学園小学校合唱部(指導:岩井智宏)
しあわせって なんだろう
ひとりずつ かたちのちがう しあわせ
ふしあわせが しあわせに
かわったり しあわせは すぐ きえたり
まいにちを ぜんりょくで
いきている きみだから
たくさんのきもち(えがおも なみだも)
そのすべてを しあわせと よぼう
ささやかな しあわせに きづけない ときも ある
「ふつう」に かくれてる(あなたの えがおを)
なにげなさを しあわせと よぼう
1回目のサビ
しあわせに なるために いっぱい わらってみよう
かがやく このいっしゅん いっぱい あそぼう
しあわせに なるために
2回目のサビ
しあわせに なるために いっぱい チャレンジしよう
かがやく このいっしゅん いっぱい うたおう
結び
さあ いっしょに
しあわせに なるために いっぱい わらってみよう
かがやく このいっしゅん いっぱい あそぼう
みんなで しあわせに なるために

各パートの練習用音源は準備中です。
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笑顔、涙、ふつう、チャレンジ、遊び、歌を同じ歌の中へ置くことで、幸せを単純な明るさから解放している。ただし、すべてを幸せと呼び直すことを子どもへ強制しない。
気になる言葉を選んで、開いてみてください。
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
歌詞を意味のまとまりに分け、一人一場面ずつ案を出します。なぜその構図や表情にしたのかを話し合い、一枚の絵物語へまとめます。
学級で大切にしたい言葉を出し合い、先生が対話をまとめます。そのクラスだけの歌の受け取り方を教室に残せます。
歌を聴き、心が動いた歌詞と、その理由を短く書きます。
誰が、どこで、どんな表情をしているか。浮かんだ色や光もAIへ伝えます。
画像を作る前に場面案を読み、歌詞に合っているかを確かめます。
絵を見て対話を続け、最後に「なぜこの絵にしたか」を自分の言葉で伝えます。
合唱曲「しあわせのかたち」を聴いて、心に残った歌詞と、浮かんだ場面をまとめました。この曲を五〜八場面の一枚絵にする案を考えてください。各場面について「歌詞の意味」「絵にする瞬間」「人物の表情」「色と光」を提案し、画像を作る前に私へ確認してください。私の解釈を大切にし、違う考えを勝手に決めつけないでください。
ことば読み → Swingを加える → 音程を付ける。なんだろうの語尾を切り過ぎない。
Iだけ → IIだけ → 語尾だけ合わせる → 全体を重ねる。
F-A-Cを聴く → 各声部の最初の音 → 19〜22小節。
子音を軽く → 母音の音量を下げる → 主旋律の言葉を聴く。
記号を色分け → 指さし → ピアノだけ → 歌を入れる。
この曲で見取れる姿を、音楽の仕組みと歌詞の内容から整理します。
Swingの拍、ニ長調からヘ長調への転調、I・IIの役割、反復記号を理解し、言葉と二声を保って歌う
幸せ、涙、ふつう、共同という歌詞と、音色・強弱・転調・声部配置を結び付け、複数の歌い方を選ぶ
| 視点 | 曲にある手がかり | 歌いながら行うこと | 深まる学び |
|---|---|---|---|
| 音色・強弱 | 強弱記号が少なく、歌詞と役割で表情を作る | 問い、涙、pa、みんなでを複数の音色で歌い比べる | 記号が少なくても音色と相対的な強弱で曲想を作れる |
| リズム・フレーズ | ♩=84のSwing、細かな日本語 | 普通の8分音符とSwingを比べ、意味のまとまりに呼吸線を入れる | 拍の弾みと日本語のまとまりの関係が分かる |
| 音の重なり | 17〜20小節の別歌詞、Cのpaと主旋律 | 片方を歌い、片方を聴く役割を交替する | 主旋律だけでなく、相手声部が意味と拍を支えることに気付く |
| 反復・変化 | Bの反復、歌詞差、D.S.とCoda | 1回目・2回目・D.S.後の同じ部分を聴き比べる | 同じ音楽でも言葉と演奏順で役割が変わる |
| 調・和音 | 20〜21小節のニ長調からヘ長調、借用和音 | 転調前後の開始和音を聴き、同じ歌詞を歌い比べる | 調と和音の色が言葉の受け止め方を変える |
「しあわせのかたち」の言葉と音の変化を聴き合い、歌い方をつくろう
対象の目安:同声二部へ入り始める小学校中学年以上。低いB3と二声の役割交代に配慮する
根拠資料:文部科学省 「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 音楽編」。ここに示した内容は、しあわせのかたちの楽譜と歌詞から考えられる提案例です。学校や子どもたちの実態に合わせて調整してください。
この歌を学校で扱ってくださった先生、ほかの先生にもシェアできる工夫をお持ちの先生、ぜひご連絡ください。集まり次第、この場所に掲載していきます。
実践・資料を送るボタンでメールが開かないときは、こちらへ:yuge@mbfc.or.jp
この曲「しあわせのかたち」は、音楽教育者の岩井智宏先生と一緒に作りました。岩井先生が詞を書いてくださり、その言葉に僕がメロディをつけた一曲です。もともとはオンラインでだけお届けしていた歌なので、今回のCD収録が初めてのお披露目になります。
岩井先生のことを、みんなは親しみを込めて「トモちゃん」と呼びます。太陽みたいに明るくて、誰にでもすっと懐に入ってくる人。そして、先生は誰に対しても壁を作りません。子どもにも、大人にも、はじめましての相手にも。目の前のその人の存在を、まるごと肯定してしまう。そんな先生のそばにいると、いつもこちらが励まされます。
こんな話を聞いたことがあります。長いあいだ学校に来られなかった子が、ある日ぽつんと教室に現れたとき、岩井先生はその子に「学校に来てくれてありがとう」と声をかけたそうです。がんばって来たね、でもなく、待ってたよ、でもなく、ただ「来てくれてありがとう」。来たことそのものを、まっすぐに喜ぶ。そこに先生のすべてが表れている気がして、僕はこの話が忘れられません。
「しあわせのかたち」という詞には、その岩井先生のまなざしがそのまま流れています。
「しあわせって なんだろう」。歌は、そんな問いかけから始まります。幸せのかたちは、ひとりずつ違う。さっきまでの不幸せがふっと幸せに変わったり、つかんだと思った幸せがすぐに消えてしまったり。幸せって、本当はとてもうつろいやすくて、つかみどころのないものです。
それでも詞は、こう歌います。毎日を全力で生きている君だから、笑顔も涙も、そのすべてを「しあわせ」と呼ぼう、と。そして、ささやかな幸せに気づけない日もあるけれど、幸せは「ふつう」の中に、なにげない毎日の中にちゃんと隠れているんだよ、と。
これは、岩井先生が子どもたち一人ひとりを見つめるまなざしと、まったく同じだと思うのです。幸せは、どこか遠くにある特別なものじゃない。今ここにいる君の中に、君の毎日の中に、もうちゃんとある。「学校に来てくれてありがとう」と、来たことそのものを喜ぶように、詞は一人ひとりの存在をやさしく肯定します。
そして最後は、「いっぱい わらってみよう」「いっぱい うたおう」と背中を押しながら、「みんなで しあわせに なるために」と、手をつなぐように広がっていきます。一人ひとりの中にある幸せが、寄り集まって、みんなの幸せになっていく。
毎日を全力で生きている子どもたちと、その子たちを見守るすべての方に、この歌が届きますように。そして、あなたのなにげない毎日の中にも幸せがちゃんとあることに、ふっと気づいてもらえたら嬉しいです。
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