一人ひとりの物語をつくる
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
½成人式のうた。親友・家族への手紙として、心からの「ありがとう」を。
演奏:大分・松岡小学校合唱部(指導:山本由美)
いつのまにこんなに 時が過ぎていたんだろう
きらめく時間はいつも 早く過ぎてゆく
君と見た夕焼け
君と歌ったあの歌
君が教えてくれた 夢を描く素晴らしさを
流れてゆく季節のどんな場面も
心に消えない宝物になった
どんなときも どんなときも
そばにいて 支えてくれた 君がいたから
いつだってあなたに 守られた僕がいたね
ときには叱ってくれた 優しいまなざし
10年後の僕を 遠い空に描いたら
憧れが呼ぶ方へ 夢を抱いて 次の空へ
強くなれる
大丈夫 飛んでゆける
あなたが消えない勇気をくれたから
どんなときも どんなときも 忘れない
支えてくれたあなたに「ありがとう」
コーダ
心から「ありがとう」

各パートの練習用音源は準備中です。
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1番と2番で宛先は広がるが、誰を思うべきかを指定する曲ではない。斉唱から二部へ広がり、最後に速度を落とす構成が、個人的な言葉を集団で丁寧に運ぶ。
気になる言葉を選んで、開いてみてください。
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
歌詞を意味のまとまりに分け、一人一場面ずつ案を出します。なぜその構図や表情にしたのかを話し合い、一枚の絵物語へまとめます。
学級で大切にしたい言葉を出し合い、先生が対話をまとめます。そのクラスだけの歌の受け取り方を教室に残せます。
歌を聴き、心が動いた歌詞と、その理由を短く書きます。
誰が、どこで、どんな表情をしているか。浮かんだ色や光もAIへ伝えます。
画像を作る前に場面案を読み、歌詞に合っているかを確かめます。
絵を見て対話を続け、最後に「なぜこの絵にしたか」を自分の言葉で伝えます。
合唱曲「どんなときも」を聴いて、心に残った歌詞と、浮かんだ場面をまとめました。この曲を五〜八場面の一枚絵にする案を考えてください。各場面について「歌詞の意味」「絵にする瞬間」「人物の表情」「色と光」を提案し、画像を作る前に私へ確認してください。私の解釈を大切にし、違う考えを勝手に決めつけないでください。
伴奏の4拍を数える → 8小節末で息を吸う → 最初の子音だけ合わせる → 音程
ことば読み → 母音唱 → 子音を短く戻す → 一息の範囲を決める
旋律を無伴奏 → 伴奏和音を聞く → ハミング → 歌詞で合わせる
下声だけ → 上声だけ → 一方をハミング → 二部を小さく重ねる
この曲で見取れる姿を、音楽の仕組みと歌詞の内容から整理します。
斉唱と二部、反復括弧、meno mosso、ニ長調内の和声変化 演奏順と速度変化を理解し、相手声部を聞きながら旋律を保てる
手紙としての歌、1番と2番の宛先、終盤の速度 距離、音色、強弱を複数試し、言葉に合う表し方を選べる
| 視点 | 曲にある手がかり | 歌いながら行うこと | 深まる学び |
|---|---|---|---|
| 音色・強弱 | 斉唱、二部、mpからmf | 近くへ話す音色と遠くへ届ける音色を歌い比べる | 宛先の距離を声で表せる |
| リズム・フレーズ | ♩=88、話し言葉に近い歌詞 | ことば読みから息の線へつなぐ | 拍と自然な語りを両立できる |
| 音の重なり | 25小節以降の二部 | 斉唱と二部を続けて聞き比べる | 重なりが感情の厚みを作ると分かる |
| 反復・変化 | 同じ音楽の1番・2番 | 宛先を変えた音色で同じ句を試す | 反復が新しい意味を生むと捉えられる |
| 調・和音 | ニ長調内の色彩和音 | 主調の安定と意外な和音を聞き分ける | 和音が言葉に陰影を加えると気づく |
「どんなときも」の言葉と音の変化を聴き合い、歌い方をつくろう
対象の目安:小学校中学年以上。斉唱から二部へ進む構成を生かし、合唱導入にも使える
根拠資料:文部科学省 「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 音楽編」。ここに示した内容は、どんなときもの楽譜と歌詞から考えられる提案例です。学校や子どもたちの実態に合わせて調整してください。
この歌を学校で扱ってくださった先生、ほかの先生にもシェアできる工夫をお持ちの先生、ぜひご連絡ください。集まり次第、この場所に掲載していきます。
実践・資料を送るボタンでメールが開かないときは、こちらへ:yuge@mbfc.or.jp
この歌は、½成人式——10歳の節目で歌うために生まれました。「2分の1成人式の歌を書いてほしい」とリクエストをいただいたのが始まりです。
ところが、これがなかなか書けませんでした。「2分の1成人式の歌」というお題にまっすぐ向かおうとするほど、ふしぎと筆が止まってしまうのです。しばらく、ずっと止まったままでした。
そんなある時、ふと気づきました。当時の僕は30歳。10歳の2分の1成人式に対して、ちょうど「2分の3成人式」だな、と。10歳の子が、ここまで育ててくれた人や、友達や、家族へ「ありがとう」を伝えて、次の夢を誓う。それって、30歳の僕がやろうとしていることと、何も変わらないじゃないか——そう思えた瞬間に、ようやく扉が開きました。
そこからは、お題に向かうのをやめて、僕自身の手紙を書くことにしました。1番は、学生時代の親友のことを思い浮かべながら。あの人に宛てて手紙を書くようなつもりで言葉を綴っていくと、一緒に過ごした日々の思い出が次々によみがえってきて、嬉しい気持ちのまま、すらすらと書けたのを覚えています。「君と見た夕焼け」「君が教えてくれた 夢を描く素晴らしさを」——あの頃の景色が、そのまま歌詞になりました。
2番は、家族のこと。「いつだってあなたに 守られた僕がいたね」「ときには叱ってくれた 優しいまなざし」。ここでの「あなた」には、家族や、これまでお世話になったたくさんの人たちの顔を、ひとつひとつ重ねながら書いていきました。
だからこの曲は、お題に応えて作ったというより、僕がお世話になった人たちへ書いた一通の手紙のような歌です。10歳の子が歌うとき、その子自身の「あなた」の顔が浮かんでくれたら、嬉しいです。
「流れてゆく季節のどんな場面も 心に消えない宝物になった」。叱ってくれたまなざしも、一緒に見た夕焼けも、過ぎていく時間のなかで、かけがえのない宝物になっていく——僕はそんなふうに感じながら、この言葉を書きました。そして歌は「10年後の僕を遠い空に描いたら」と続いていきます。これまでの「ありがとう」をふり返ることと、次の空へ羽ばたいていくこと。その両方が、終わりに二度くり返される「ありがとう」に、そっと重なってくれたらと願っています。
この曲は2013年、音楽之友社の合唱作品集『Dream & Dream 〜夢をつなごう〜』の一曲として発表しました。今回の楽譜集では、あらためて大分・松岡小学校のみなさんが歌ってくださいました。歌っていただけて、本当にありがとうございます。さらに、僕自身が歌うオリジナル版もボーナストラックに併せて収めました。合唱で重なる声と、ひとりの声と、よかったら聴き比べていただけたら嬉しいです。
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