一人ひとりの物語をつくる
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
子どもがくれた折り紙の花かごから。ありがとうを花かごにつめて、贈ろう。
演奏:むさし野ジュニア合唱団「風」(指導:前田美子)
はしりがきのものがたりに
しおりをはさむように
なにげない きょうを いろどってくれる
ひかり うた えがお
いっしょにしるした きせつが
あざやかに よみがえる
なんど ころんでも
あなたのあいで たちあがれた
2番
やさしいおもいでがくれた
きずなのはね ひろげて
そら かけてゆこう
すてきなゆめを ちかいあって
1番サビ
ありがとうのはなかご
こころいっぱい あなたにおくろう
なんかいことばにしても たりないよ
ありがとう ありがとう
ありがとう
2番サビ
ありがとうのはなかご
こころいっぱい あふれるきもち
なんかいたしかめても たりないよ
ありがとう ありがとう
ありがとう

各パートの練習用音源は準備中です。
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書きかけの物語にしおりを挟む導入から、思い出、愛、絆の羽へ進みます。「ありがとう」を重ねても足りないという感覚を、言葉の反復と転調が受け止めます。
気になる言葉を選んで、開いてみてください。
心に残った歌詞を選び、自分が思い浮かべた主人公、風景、色をAIとの対話で一枚絵にします。絵の違いが、そのまま歌の受け取り方の違いになります。
歌詞を意味のまとまりに分け、一人一場面ずつ案を出します。なぜその構図や表情にしたのかを話し合い、一枚の絵物語へまとめます。
学級で大切にしたい言葉を出し合い、先生が対話をまとめます。そのクラスだけの歌の受け取り方を教室に残せます。
歌を聴き、心が動いた歌詞と、その理由を短く書きます。
誰が、どこで、どんな表情をしているか。浮かんだ色や光もAIへ伝えます。
画像を作る前に場面案を読み、歌詞に合っているかを確かめます。
絵を見て対話を続け、最後に「なぜこの絵にしたか」を自分の言葉で伝えます。
合唱曲「ありがとうのはなかご」を聴いて、心に残った歌詞と、浮かんだ場面をまとめました。この曲を五〜八場面の一枚絵にする案を考えてください。各場面について「歌詞の意味」「絵にする瞬間」「人物の表情」「色と光」を提案し、画像を作る前に私へ確認してください。私の解釈を大切にし、違う考えを勝手に決めつけないでください。
→手で表拍を打ちながらことば読み→裏に言葉を乗せる→音程を付ける
→最後の2音だけ取り出す→下の音を息で支えて置く→前から通す
→パート別にことば読み→パート別に音程→ゆっくり重ねて三度の響きを聞く
→ピアノでトの和音を聞く→「ありが」の開始音だけ先に取る→19小節から接続
この曲で見取れる姿を、音楽の仕組みと歌詞の内容から整理します。
裏拍から入るリズムを感じ取って、正しい位置で歌い出せる unis.とdiv.(三度の重なり)の違いを聞き分け、自分の声部を保てる 反復記号・1番2番括弧・練習番号A〜Cを読んで演奏順を共有できる
「なんかいことばにしても たりないよ」と3回の「ありがとう」の関係を考え、3回の歌い分け(強弱・身振り・宛先)を根拠をもって選べる 掛け合い(こころいっぱい)でどちらの声部を聞かせたいか、場面ごとに判断できる 「ら ら ら」に何を込めるかを言葉で説明し、歌で表現できる
相手の目を見て歌うために歌詞を覚えるという目標を、自分ごととして持てる 自分の声部だけでなく、伸ばす声部・動く声部の役割を聞き合える 感謝の宛先を無理に開示せず、歌の語り手を通して表現に参加できる
| 視点 | 曲にある手がかり | 歌いながら行うこと | 深まる学び |
|---|---|---|---|
| 音色・強弱 | 強弱記号の印刷がない | 3回の「ありがとう」の強弱を自分たちで設計する(作者の説明が根拠) | 強弱は記号ではなく気持ちの設計だと気づく |
| リズム・フレーズ | 裏拍の歌い出し、16分の細かい歌詞 | ことば読み→裏拍に乗せる | 話し言葉と旋律のリズムのつながり |
| 音の重なり | unis.→div.、掛け合い、3回の「ありがとう」の重なり | パート別→重ねて響きを聞く | 一人の声が二声で「いっぱい」になる実感 |
| 反復・変化 | AはB・Cと反復の外、1番2番で2行だけ入れ替わる | 演奏順を指でたどる。入れ替わる2行を探す | 反復の中の小さな変化が意味を作ること |
| 調・和音 | 長2度上への転調、半音ずつ降りるベース、結びの借用和音 | 転調前後を聞き比べる。ベースの下降を耳でたどる | 和音の動きが言葉の気持ちを運ぶこと |
「ありがとうのはなかご」の言葉と音の変化を聴き合い、歌い方をつくろう
対象の目安:楽譜に学年指定なし。音域C4〜D5(9度)・二部合唱で、声域面の負担は小さい(提案:小学校中学年から歌える設計と考えられる)
根拠資料:文部科学省 「小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 音楽編」。ここに示した内容は、ありがとうのはなかごの楽譜と歌詞から考えられる提案例です。学校や子どもたちの実態に合わせて調整してください。
この歌を学校で扱ってくださった先生、ほかの先生にもシェアできる工夫をお持ちの先生、ぜひご連絡ください。集まり次第、この場所に掲載していきます。
実践・資料を送るボタンでメールが開かないときは、こちらへ:yuge@mbfc.or.jp
この歌は、ひとつの花かごから生まれました。
コンサートで訪れたある学校で、子どもたちが「ありがとうの花かご」をプレゼントしてくれたことがありました。かごの中には、折り紙で作った花が一本ずつつめこんであって、その花の一つひとつに、子どもたちの「ありがとう」が書いてあったのです。「弓削田さんありがとう」「コンサート楽しかったよありがとう」。たくさんの「ありがとう」が、かごの中いっぱいに溢れていました。
その花かごを手にしたとき、この歌のイメージが、ふっと僕の中に湧いてきました。
花かごというのは、ひとつのかごの中に色とりどりの花をつめこんで、大好きな人や、感謝を伝えたい人に贈るプレゼントです。お花屋さんが作る既製品もあるけれど、贈る相手の好きな花を選んで、自分で花かごにすることもできます。あの子どもたちがそうしてくれたように。
だから僕は、この歌そのものを花かごにしたいと思いました。「ありがとうの花かご 心いっぱい あなたに贈ろう」。花かごに花をつめこむように、歌のなかにたくさんの思い出と「ありがとう」の気持ちをつめこんで歌ってほしい——そんな願いを込めています。
歌詞は、とてもシンプルにしました。「何回言葉にしても 足りないよ ありがとう ありがとう ありがとう」。飾らない言葉を、そのまま並べました。だからこそ、下を向いて歌詞を追うのではなく、覚えてしまって、相手の顔をまっすぐ見て歌ってほしい。そのほうが、何倍も気持ちが届くと思うのです。「ありがとう」を三回くりかえすところも、全部同じに歌わず、強弱や小さな身振りをつけてみてください。きっと、あなたの「ありがとう」になります。
½成人式や立志式、卒業式。あるいは、お世話になった地域の方や家族へ。感謝を伝えたい場面は、人生のあちこちにあります。本物の花かごや、笑顔の写真をいっしょに添えても素敵です。
あなたの中にある「ありがとう」を、一本ずつ花にして、かごにつめて。この歌が、誰かの大好きな人へ贈る花かごになりますように。
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