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校歌制作|合唱作曲家が作る「小竹みらい小学校」校歌

歌詞分析

小竹北小学校の校歌から学ぼう

【小竹北小学校 校歌の歌詞】

 

[1番]

春 春 小竹 春うらら

もえる若草 なくひばり

ぼくらも のびよう 天まで のびよう

春のかすみの 六ヶ岳

北 北 小竹 小竹北 北小学校 ぼくら

 

[2番]

夏 夏 小竹 夏川原

しげるかなたの 雲の峰

ぼくらも はげもう まいにち はげもう

よどむことない 遠賀川

北 北 小竹 小竹北 北小学校 ぼくら

 

[3番]

秋 秋 小竹 秋晴れて

光る草の穂 田の実り

ぼくらも光ろう こころをみがこう

真澄の空の 福智山

北 北 小竹 小竹北 北小学校 ぼくら

 

[4番]

冬 冬 小竹 冬の風

鴻の巣橋も なんのその

ぼくらは風の子 かけあけ かけあし

運動場が 待っている

北 北 小竹 小竹北 北小学校 ぼくら

 

[大サビ]

小竹 若竹 のびる竹

みんな みんな 心あわせて

小竹北

 

 

【小竹北小学校 校歌の歌詞 分析】

 

まず全体的な印象としては、四季折々の情景とともに、地域の特色ある自然や地名を取り入れた構成になっています。校名である「小竹(こたけ)」を繰り返すことで、子どもたちの帰属意識や学校愛を育む意図が強く感じられます。以下、ポイントを挙げて整理。

  1. 地域や自然環境の要素
  1. 地名・山川の登場
    • 六ヶ岳(1番)
    • 遠賀川(2番)
    • 福智山(3番)
    • 鴻の巣橋(4番)

それぞれの番に必ず地元の象徴的な景色や場所が入っており、地域のアイデンティティをしっかりと盛り込んでいます。

  1. 四季の情景
    • 「春 春 小竹」(春の風景、若草・ひばり)
    • 「夏 夏 小竹」(夏川原、雲の峰、遠賀川)
    • 「秋 秋 小竹」(秋晴れ、草の穂、田の実り)
    • 「冬 冬 小竹」(冬の風、鴻の巣橋)

各番で季節感を明確に描き分け、子どもたちの成長を季節に重ね合わせるような構成になっています。

  1. 歌詞のキーワード・フレーズ
  1. 「小竹北」および「ぼくら」
    • 各番の最後で「北 北 小竹 小竹北 北小学校 ぼくら」と繰り返しがあり、学校名を自然に覚えやすくするだけでなく、“自分たち”という意識を高める効果があります。
  2. 「のびよう」「はげもう」「光ろう」「風の子」
    • 1番:ぼくらも のびよう
    • 2番:ぼくらも はげもう
    • 3番:ぼくらも 光ろう
    • 4番:ぼくらは 風の子

子どもたちに対して「前向きに成長・活躍していこう」というメッセージが繰り返し込められ、歌詞全体を通して行動的・ポジティブなニュアンスが感じられます。

  1. 大サビ「小竹 若竹 のびる竹」
    • 「若竹=若い世代の象徴」として、子どもたちがまっすぐに伸びていくイメージと小竹の地名を重ね、学校名との関連性を強調しています。最後に“心あわせて”というフレーズもあるので、協力や団結のテーマがより明確になっています。
  1. 構成とメッセージ性
  • 四季をめぐる構成
    1番~4番まで季節を順に追いかけ、最後に“総まとめ”的な大サビへつなぐ構成。自然の移り変わりや地元ならではの風景が描かれることで、子どもたちの学校生活が一年を通じて続いていくイメージが重なります。
  • 地域愛・郷土愛の醸成
    特徴的な地名(六ヶ岳、遠賀川、福智山、鴻の巣橋)を盛り込み、歌うたびに地元の風景を思い出すような工夫があります。
  • 仲間意識・成長意欲
    「ぼくら」という一人称複数形を繰り返し、「のびよう」「はげもう」「光ろう」などの動詞を使用。子どもたちが自発的・能動的に成長していく姿をイメージしやすい歌詞になっています。

 

4.そのほか

地理的要素

  • 山岳: 六ヶ岳、福智山
  • 河川: 遠賀川
  • 建造物: 鴻の巣橋
  • 学校関連: 運動場

自然・季節表現

  • 若草、ひばり、春霞

  • 夏川原、雲の峰

  • 草の穂、田の実り、真澄の空

  • 冬の風

教育的価値観

  1. 成長への意欲
    • 「のびよう 天まで のびよう」
    • 「小竹 若竹 のびる竹」
  2. 努力の重視
    • 「はげもう まいにち はげもう」
    • 「こころをみがこう」
  3. 活力の強調
    • 「風の子」
    • 「かけあけ かけあし」
  4. 協調性
    • 「みんな みんな 心あわせて」

 

まとめ

  • 四季の情景+地名を繰り返す構成は、地域や子どもたちの“成長”を印象的に描く。
  • 「北 小竹」や「若竹」など、地名を意識させるワードのリフレインが多く、学校・地域のアイデンティティを押し出す。
  • 子どもたちの主体的な成長や未来へ向けた意欲が歌詞全体の軸となっている。

 

こうしたポイントを踏まえると、「小竹北小学校」の校歌は、地域の自然・文化を四季の移り変わりとともに描き、子どもたちの成長意欲と地元愛を育む構成であると言えます。

歌詞分析

小竹南小学校の校歌から学ぼう

【小竹南小学校 校歌の歌詞】

 

[1番]

福智の高嶺 仰ぎつつ

書の林の 奥深く

我らが学ぶ 小竹校

希望の光 輝けり

 

[2番]

遠賀川風 身に受けて

大地の恵み いや深く

我らがはげむ この園に

文化の華を 匂わせん

 

[3番]

黒雲すでに 治まりて

平和の光 のぞみつつ

我らがみがく この心

真理の道に 入らんかな

 

【小竹南小学校 校歌の歌詞 分析】

 

 

小竹南小学校 校歌を見ながら、その特徴や地域性、メッセージ性について分析してみます。

  1. 地域の自然・地名の要素
  • 福智(ふくち)の高嶺
    1番で「福智の高嶺 仰ぎつつ」とあり、前校歌(小竹北小学校)にも登場した福智山が象徴的に描かれています。山の高さや荘厳さを仰ぎ見るイメージは、学びの場への敬意や向上心を暗示しているように感じられます。
  • 遠賀川風
    2番では「遠賀川風 身に受けて」と、こちらも前校歌と同様に遠賀川が登場します。地域の共通の風土(風の吹き渡る川辺)をイメージさせるフレーズですね。
  1. 歌詞のキーワード・フレーズ
  • 1
    • 「書の林の 奥深く」
      • “書の林”という表現は、書物や学問が豊かに広がるイメージを表しています。学校を学びの園として描き、奥深い世界を探究する姿勢を示唆しています。
    • 「希望の光 輝けり」
      • 明るい未来や理想を照らす“光”を描き出し、子どもたちの希望を象徴的に表現しています。
  • 2
    • 「大地の恵み いや深く」
      • “いや深く”は「ますます深く」という意味合いであり、地域の自然や農作物などの恵みが豊かであることを強調しています。
    • 「文化の華を 匂わせん」
      • 文化の花が開く、あるいは広がっていくことを願っており、単に学業だけでなく多方面の成長(芸術や人間性)が育つ場を示しています。
  • 3
    • 「黒雲すでに 治まりて」
      • 過去の困難や暗い時代(戦争や災害など)を“黒雲”として表現しており、それが今は収まったという平和への安堵感を示唆します。
    • 「平和の光 のぞみつつ」
      • 平和への祈念や願いが込められています。
    • 「真理の道に 入らんかな」
      • “真理の道”という言葉は、学問や徳を追究し、正しい道を歩もうという高い精神性・価値観を感じさせます。
  1. 全体的な特徴・メッセージ
  1. 地域の自然を背景にしつつ、普遍的な価値観を重視
    • 前校歌(小竹北小学校)が「四季」「子どもたちの明るく元気な成長」を主軸にしているのに対し、こちらの歌詞は**「学問」「文化」「平和」「真理」**など、やや抽象度の高い言葉や理念が並びます。
    • 地名や自然といった“地域の風景”を抑えつつも、人類普遍のテーマや高い目標を掲げている印象です。
  2. 言葉遣い・表現がややクラシカル
    • 「いや深く」「黒雲すでに 治まりて」「入らんかな」など、文語調や漢語的表現が多く、少し古風で重厚感のある語り口が特徴です。
    • これは校歌を通して、伝統や格調、精神的な高みを学生に感じさせたいという意図がうかがえます。
  3. 我ら”の繰り返しで、仲間意識を育む
    • 1番「我らが学ぶ」、2番「我らがはげむ」、3番「我らがみがく」と、一貫して“我ら”という主語が使われています。
    • これは子どもたち同士が仲間と共に学び、成長していく姿を強調する効果があります。
  1. そのほか

構造的特徴

  • 3番構成(四季区分なし)
  • 各節末に統一リフレインなし
  • 7-7調の整った韻律

地理的要素

  • 山岳: 福智の高嶺
  • 河川: 遠賀川
  • 自然: 書の林

教育理念

  1. 知性重視
    • 「学ぶ」「真理の道」
    • 「文化の華」
  2. 精神性強調
    • 「心をみがく」
    • 「希望の光」

言語的特徴

  • 漢字使用が多く、格調高い印象
  • 「~かな」「~つつ」等の文語的表現
  • 自然と文化の融合を表現

 

まとめ

  • 地域共通の地名(福智山、遠賀川)を踏まえながら、より学問・文化・平和・真理といった抽象的で高い目標や精神性を歌い上げているのが特徴。
  • 文語調やクラシカルな表現が多く、歴史や伝統を重んじる雰囲気を醸し出しています。
  • 「希望の光」や「文化の華」「真理の道」など、象徴的かつ上昇志向のメッセージが含まれ、子どもたちが自分たちの意志と協力で未来を拓くことを促す内容です。

同じ地域にありながら、小竹北小学校の“季節と元気な姿”を全面に出した歌詞と比べて、小竹南小学校は“学問・精神性”を強く打ち出している印象ですね。

歌詞分析

小竹西小学校の校歌から学ぼう

【小竹西小学校 校歌の歌詞】

 

小竹西小学校 校歌 

 

[1番]

白い霞の立つ明日 

高い静かな丘の上

心さわやか いきいきと 

楽しく学べ 元気よく

この良い学校 小竹西

 

[2番]

緑の風の吹く 夕べ 

清い明るい 土の上

身体を作れ のびのびと 

仲良く遊べ 元気よく

この良い学校 小竹西

 

[3番]

親しい石炭 山の町 

伸びよ竹の子 日が暮れる

教えを守り 手をつなぎ 

みんなで励め 元気よく

この良い学校 小竹西

 

 

 

【小竹西小学校 校歌の歌詞 分析】

 

 

  1. 全体の構成と雰囲気
  • 全体は3番構成で、それぞれの番ごとに異なる情景や時間帯、キーワードが登場しているのが特徴です。
  • 繰り返し登場するフレーズとしては、最後の「元気よく」「この良い学校 小竹西」が挙げられます。子どもたちに向けた明るく前向きなメッセージが一貫しています。
  1. 各番のポイント

1

  • 「白い霞の立つ明日」
    • “白い霞”“明日”という言葉から、朝のイメージや未来へ広がる可能性が想起されます。
  • 「高い静かな丘の上」
    • 学校が丘の上にあることを暗示しているようで、周囲の静かな環境や見晴らしの良さが感じられます。
  • 「心さわやか いきいきと」「楽しく学べ 元気よく」
    • 子どもたちの健やかな学びや成長を象徴するフレーズ。主体的に学ぶ姿勢元気の良さが歌われています。

2

  • 「緑の風の吹く 夕べ」
    • 1番の朝に対して、こちらは夕方のイメージ。
    • “緑の風”という表現は、自然が豊かで清々しい環境を思わせます。
  • 「清い明るい 土の上」「身体を作れ のびのびと」
    • 学校の運動場や自然に近い環境を連想させつつ、身体をしっかり動かしながら「のびのびと育とう」というメッセージを伝えています。
  • 「仲良く遊べ 元気よく」
    • 学びだけでなく、遊びや体づくりも重視している点が伺えます。仲間と協力する姿勢も大切にしているのが特徴です。

3

  • 「親しい石炭 山の町」
    • “石炭の山の町”は、この地域がかつて炭鉱(石炭産業)で栄えたことを示す歴史的背景でしょう。
    • 「親しい石炭」という言葉から、地域の産業・文化を誇りに思う気持ちが伝わってきます。
  • 「伸びよ竹の子 日が暮れる」
    • “竹の子”は、小竹という地名と子どもたちの成長を重ね合わせた表現と考えられます。
    • “日が暮れる”というのも、1番の朝、2番の夕べに続いて一日の流れ人生の時の流れを感じさせるフレーズです。
  • 「教えを守り 手をつなぎ みんなで励め 元気よく」
    • 学校教育の基本的な精神(学ぶ姿勢や協力すること)を強調し、締めくくりとして**「元気よく」**を再度強調しているのが印象的です。
  1. 全体的なメッセージ
  • 時間の移り変わりと子どもの成長
    • 1番(朝・明日)、2番(夕方)、3番(日が暮れる)というふうに、一日の流れや生活のリズムが歌詞に反映されています。これによって、**「毎日を元気よく過ごそう」**という実感が湧きやすくなっています。
  • 地域の歴史・文化(石炭産業)と自然環境(丘、緑の風、土)
    • 前2校(小竹北・小竹南)では「遠賀川」「福智山」など地名が出てきましたが、こちらでは主に石炭の歴史や丘の上の学校、といった形で地域色を出しています。
  • 子どもたちの主体的な学び・遊び・協力
    • 「楽しく学べ」「身体を作れ」「仲良く遊べ」「手をつなぎ みんなで励め」と、多面的な成長が促されています。歌詞を通して、元気さ・素直さ・協力といった姿勢を子どもたちに呼びかけている印象です。

 

 

4.そのほか

情景描写

  1. 時間帯の表現
    • 「明日」「夕べ」「日が暮れる」
  2. 場所性
    • 「丘の上」「土の上」「山の町」
  3. 自然表現
    • 「白い霞」「緑の風」

教育的価値観

  • 身体性:「身体を作れ」「のびのびと」
  • 協調性:「手をつなぎ」「仲良く遊べ」
  • 規律:「教えを守り」
  • 活力:「いきいきと」「元気よく」

地域性

  • 産業:「親しい石炭」
  • 植生:「伸びよ竹の子」
  • 地形:「静かな丘の上」

 

まとめ

  • 「朝→夕→暮れ」という時間の流れに合わせて、子どもたちの学校生活全体(学び・遊び・協力)を描写している。
  • 「石炭 山の町」「伸びよ竹の子」など、地域の歴史と未来を繋ぐような表現が特徴的。
  • シンプルでわかりやすい言葉が多用され、**“元気よく、のびのびと成長する”**というメッセージを繰り返している。

小竹北小・小竹南小と比べると、小竹西小は“一日の中での子どもたちの学びと遊び”を重視しつつ、炭鉱の歴史といった地域性がしっかり織り込まれているという印象ですね。

 

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