世界を旅する 出会いから音楽が生まれる
    

綺麗な声を保ちながらボリュームを出す

美しい声量を引き出すための7つのポイント

1. 正しい呼吸法の指導

腹式呼吸は、安定した声量を維持するための基礎となります。

  • 指導のポイント
    • 横隔膜の動きを意識させる。
    • 吸気時に胸ではなく腹部が膨らむことを確認させる。
    • 呼気をコントロールする練習(例:ストローで息を吹きかける・リップロール)を行う。

2. 喉の緊張を解くテクニック

過度の喉の緊張は、声質の劣化や声量の低下を引き起こします。

  • 指導のポイント
    • 首や肩のストレッチを指導する。
    • 「あくび」のような喉を開く感覚を体験させる。
    • 喉に力が入っていないか、定期的にチェックする習慣をつけさせる。

3. 声帯の適切な使用法

地声と裏声の適切な使用は、声量と音質のバランスを保つ鍵となります。

  • 指導のポイント
    • 地声と裏声の違いを音声サンプルで聴かせる。
    • ミックスボイス(地声と裏声の中間)の練習を取り入れる。
    • 声帯の健康を維持するための注意点(水分補給、過度の使用を避けるなど)を教える。

4. 正しい口の開け方と舌の位置

適切な口の開け方は、明瞭度と音量の向上に直結します。

  • 指導のポイント
    • 母音ごとの適切な口の形を鏡を使って確認させる。
    • 舌の位置が音質に与える影響を実験的に体験させる。
    • 顎の緊張を解くマッサージ方法を教える。

5. 表現力の向上

感情を込めた歌唱は、自然な声量の増加につながります。

  • 指導のポイント
    • 歌詞の意味を深く理解させ、解釈を議論する時間を設ける。
    • 感情表現のワークショップ(例:同じフレーズを異なる感情で歌う)を行う。
    • 音楽の歴史や文化的背景を教え、曲への理解を深める。

6. 段階的な練習方法

急激な声量増加は声帯に負担をかけるため、慎重なアプローチが必要です。

  • 指導のポイント
    • 個々の生徒の現在の声量レベルを評価し、記録する。
    • 週単位や月単位の具体的な目標を設定する。
    • 声量を徐々に上げていく練習曲のレパートリーを用意する。

7. 個別指導の重要性

各生徒の声質や身体的特徴に合わせたカスタマイズされた指導が効果的です。

  • 指導のポイント
    • 定期的な個人レッスンの時間を設ける。
    • 生徒ごとの強みと弱点を記録し、進捗を追跡する。
    • 生徒の声質に合った曲選びのアドバイスをする。
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【この記事を書いた人】
弓削田健介(ゆげたけんすけ)
合唱作曲家。主に小中学生が歌う合唱曲を作曲。2020年より音楽の教科書に楽曲が掲載(小学校4年生・教育芸術社)。
キャンピングカーを拠点に合唱曲が歌われている日本全国の小中学校、海外日本人学校などで2000回を超えるスクールコンサートを行う。
旅から得た気づき、出会いと感動を元に作曲するスタイルで、5冊の楽譜集と絵本を出版。
NHK全国放送(おはよう日本)、NHKワールドなど多数のテレビ出演をきっかけに、「放浪の合唱作曲家」と呼ばれる。

Amazon著者ページ「弓削田健介」
YouTube「世界を旅する音楽室」

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