7つのポイントで聴き分ける前に、整えておくもの。
そして、子どもが飽きない発声練習のやり方。
おしりぼりぼりで「どこを聴くか」を決める前に、ここが整っているかを見ます。
「これらは、数多くの先輩方が伝えてこられたものだから、この本では省略させてもらって…… 私が講習会で先生方にお伝えしている、おすすめの練習法と発声練習を紹介するね (先生方に向けて書くから、丁寧語になるよ)」
『HAPPY MUSIC』p10。この一言が、この指導室をつくるきっかけになりましたこの順番で練習していくと、美しく、言葉が前に響き、メッセージが伝わりやすい合唱になります。
鼻と両目を結ぶ三角形の共鳴ポイント(鼻腔)に音を当てながら、旋律を「リリリ……」と歌います。 鼻腔以外にも頭蓋骨には共鳴ポイントがたくさんあります。小さな音量でもいいので、 「共鳴」を意識しながら音程をつかむ練習です。
大きな声を出そうとすると喉声になるので要注意「あ」の母音は、響きが奥にこもってしまうことがよくあります。リリリ唱で響かせた共鳴ポイントを 意識しながら「ナナナ……」と歌うことで、音がこもらずに前に響き、音に厚みができます。 子どもは自然と眉毛を上げて、「んナんナんナ……」と、ほほを上げて歌うようになります。
リリリ唱→ナナナ唱を繰り返すだけで、音程とリズム、そして響きがそろう例えば「こえてゆけ」だったら「おええうえ」と、母音だけでつなげて歌う練習です。 同じ母音が続くと響きが落ちてしまうことが多いので、前へ上へと音を響かせることを 意識しながら練習します。息の流れをつなげる練習にもなりますよ。
3つの唱法を練習し終わってはじめて歌詞唱に入ることで、飽きずに音取りができ、 「歌詞を早く歌いたい」という気持ちが高まっていきます。 歌詞唱では子音を立てながら、はじめて言葉のまとまりを意識して歌います。
出典=『HAPPY MUSIC』p10。この4段階は、FRTの Raise(展開)の中で使います。
笑い声が出る授業の始まりとなるのです。
中学校では音楽の授業は年間35時間しかありません。学習指導要領に書かれている内容から、 一人の音楽科教師が3年間で音楽の能力を引き出していくという考え方が大切です。 そのために、学習内容を3年間で段階的に組み上げていく必要があります。
「毎日の授業の基礎トレーニングも、楽しくなければ子どもは歌を楽しく感じることはできないと思います。
大切なことは子どもの実態に合わせて教師がねらいをもって発声の練習の方法を工夫することです。
たくさんの先生方が実践されている方法をためしてください。
そして、自分だけの発声法を生み出してください。
音楽室から生徒も教師も楽しく歌う学校が増えますように……」
── 『HAPPY MUSIC』p11