聞こえる (歌詞)
鐘が鳴る 鳩が飛び立つ
広場を埋めた群集の叫びが聞こえる
歌を 歌をください
陽が落ちる 油泥(ゆでい)の渚
翼なくした海鳥のうめきが聞こえる
空を 空をください
歩み寄る手に手に花を
歳月こえて壁越しに「歓喜の歌」が聞こえる
夢を 夢をください
こだまして木々が倒れる
追われて消えた野の人の悲しい笛が聞こえる
森を 森をください
時代が話しかけている
世界が問い掛けている
見えている 聞こえている 感じている
だけど なにもできないこの部屋で
膝を抱いてうずくまっている いらだち
教えてください 何ができるか
光っている道を心開いて歩いていきたい
何ができるか教えてください
作詞:岩間芳樹
作曲:新実徳英
(許諾番号9020135001Y38029)
この曲について
第58回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲として作られた曲。
歌詞には、世界中から聞こえてくる情景(天安門事件、ルーマニア革命、原油流出事故、ベルリンの壁崩壊、森林破壊など)を前にして、
自分が何も出来ない事に対していらだちを覚え、葛藤する若者の姿が描かれています。
「教えてください 何ができるか
光っている道を心開いて歩いていきたい
何ができるか教えてください」
この歌詞から 何もできない無力感に苛まれる心情が伝わってきます。
この世界でなにができるか・・・
日本でも最近の台風、水害、地震など自然の猛威に何ができるのか・・
小さな自分になにができるのか
この答えは、きっとこの合唱曲を歌うみんなと
その歌を聞いていたみんなのなかに聞こえてきたのではないでしょうか。
聞こえてきたら
新しい自分に出会うために 光っている道を心開いて「超えてゆけ」ますように。
越えてゆけ (歌詞)
越えて行け重ねた時を
越えて行けそのさびしさを
めぐる風 背中を押したなら
心の連れてく場所へ
晴天と夕焼けの狭間にいるような
半端な場所から一歩も動けない
そんな日がいつからか続いて来たのに
僕は知らんぷりで大人になれない
地平線の先には素敵な明日が見える
遠ざかる雲一つ 残して進むことできるか
越えて行け重ねた時を
越えて行けそのさびしさを
めぐる風 背中を押したなら
心の連れてく場所へ
がむしゃらに生きてきた少しの憧れと
ちっぽけな誇り胸の奥に抱いて
本当は気付いてた「僕、変わらなきゃ」って
だけど振り返るたび 懐かしい君がいる
越えて行け重ねた時を
越えて行けそのさびしさを
めぐる風 背中を押したなら
心の連れてく場所へ
作詞:作曲 弓削田健介
「超えてゆけ」については、こちらに詳しく書いてますので
よかったらこちらも見ていただけると嬉しいです。