こんにちは。作曲家の弓削田健介(ゆげたけんすけ)です。小・中学校の子どもたちが歌う合唱曲を中心に作らせていただいています。今日は僕のお師匠さまの一人、一木弘行さんについて書きたいと思います。
一木弘行ティーチャーとの出会い
路上の大男
大学時代、路上でギターを弾きながら、大好きなASKAさんの歌を歌っていたとき。変なオジサンに声をかけられました。腰まであるくらいの長い髪、芸能人がかけていそうなサングラスをおでこにつけた、200センチくらいあるんじゃないかと錯覚するような…異様に迫力のある大男です。その大男は僕のギターを取り上げ、メチャクチャなギターを弾き始めたと思ったら、サザンオールスターズの「愛は花のように(Ole!)」に変わっていき・・・その腕前は確かで、歌声はマイクを付けているように響き渡り・・・「こういう人のことを、プロのミュージシャンと言うんだな」と、間近で見せてもらった、生きた音楽に、度肝を抜かれたのでした。
「ASKAさんもいいけど、君のオリジナルを聴かせてくれ」と言うので、作ったばかりの曲を聴いてもらうと「君はどこで音楽を学んだの?コードが独特で、9thや13thなんかのテンションも意識的に、使えている。」とのこと。嬉しそうにしている僕に「でも、歌がまだまだだね。オレ、すごいボイストレーナー知ってるよ。一木さんって言うんだけど。その人はASKAさんのツアーでコーラスもしている。オレもその人に教えてもらっているんだ。」と言うのです。えっ!ASKAさんのコーラス!?それはすごい!しかも、一木さんが作ったCMをいくつか聴かせてもらったら、全部、子どもの頃、学校の帰りに口ずさんだり替え歌にして歌っていた、大好きなCMソングばかり。「ぜひ紹介してください!」と連絡先を聞いたのが、はじまりでした。
ティーチャーは面白くてあったかい
はじめた会った一木ティーチャーの第一印象は、優しい!面白い!そして、「お父さんと、似ている・・・!!!」(親近感)。その頃悩んでいた発声のことから始まり、パソコンを使った音楽制作のことを、実際に音を出しながら、歌いながら、熱く熱く、そしてジョークを連発しながら、楽しく教えてくださったのでした。本当に気さくな方で「今日からティーチャーと呼んでくれ。みんなそう呼ぶんだ。」そして、夜中までレッスンをしていただいたあとは、奥様と一緒に、天神から、東区の実家まで車で送ってくださったのです。素晴らしい時間に「僕はこの人との出会いで人生が変わるかもしれない」とドキドキしたのを憶えています。
ティーチャーのCM音楽
一木ティーチャーが作ったCM曲を、地元テレビ局で紹介している映像を見つけました。
肥前夢街道
さかえ屋なんばん往来
https://www.youtube.com/watch?v=1gHjYNlVGRQ
博多通りもん
博多っ!!
って言ってるのがティーチャーの声です。
ティーチャーの音楽道
「500色の絵の具」の話
楽曲を作るときに、アマチュアは12色の絵の具で絵を書いているが、プロは500色の絵の具を使って絵を描いている。もちろん、12色の絵の具でも素晴らしい感性があれば、素敵な絵はかける。だけど、生まれ持った感性だけでは続かない。感性を磨きながら、理論もしっかり勉強しなさい。素晴らしいたくさん音楽を聴いて、分析して、自分のものにしていったとき、気付いたら絵の具は100色、200色と増えているんだ。
「15分の奇跡」の話
夜中に制作をしていると、体力と気力の限界が訪れるときがあるよな。だけど、そんなときは、「あと15分だけ」と自分を奮い立たせてるんだ。オレはその15分で生まれたメロディや歌詞に、何度助けられたことか。自分の限界を越える瞬間に、奇跡は起こるんだよ。
ティーチャーのCDが発売!
そんなティーチャーの、待望のCDが発売されました。めっちゃいいです。