合唱コンクールの曲として人気が高い、「大切なもの」。
やわらかいメロディと分かりやすい歌詞が、中学生の心にも届きやすいのでしょう。
こんにちは、作曲家の弓削田健介(ゆげたけんすけ)です。
今日は「大切なもの」を合唱コンクール・卒業式・授業で使いたい先生に向けて、動画資料とコツを紹介します。
「大切なもの」とはなんだろう?と生徒たちに考えてもらう良いきっかけになるはずです。
「大切なもの」合唱
「大切なもの」の合唱を見てみましょう。
流れるようなメロディで、合唱の良さが際立ちますよね。
中学校の合唱コンクールや卒業式で歌われます。
「大切なもの」に込められた思い
「大切なもの」は山崎朋子先生が中学生の頃を思い出しながらつくった曲だそうです。
中学校の教科書(教育芸術社)に掲載されていますが、歌詞の言葉もシンプルで分かりやすく、小学校でも広まっています。
やわらかくゆったりとした印象のメロディで、子どもたちにとっても「大切なもの」をイメージしながら歌いやすいでしょう。
優しさあふれる山崎朋子先生
山崎朋子先生は「大切なもの」以外にもたくさんの名曲を書いています。
「変わらないもの」「絆」「あなたに会えて…」などが人気ですね。
山崎朋子先生は教師のお仕事をしながら、今を生きる子どもたちの感性と向き合いつつ曲を作っています。
子どもたちのために生まれてきた楽曲はキラキラと輝くようです。
ちなみに、2018年1月、福岡で行われた教育研究グループ「音楽ドミソの会」で山崎朋子先生とお話しました。
年下で、作曲家としてもずいぶん後輩である私にもとても優しく接してくださり、感激したことを覚えています。
山崎朋子先生の優しさが曲にも反映しているのでしょうね。
「大切なもの」の歌詞
「大切なもの」の歌詞をじっくり読んでみましょう。
中学生にもなると、大事な家族・友人と離れてしまったという経験を持つ子もいるはず。
それぞれが「大切なもの」とは何か?考えながら歌うように指導しましょう。
(1番)
空にひかる星を 君とかぞえた夜
あの日も 今日のような風が吹いていたあれから いくつもの季節こえて 時を過ごし
それでも あの想いを ずっと忘れることはない大切なものに 気づかないぼくがいた
今 胸の中にある あたたかい この気持ち(2番)
くじけそうな時は 涙をこらえて
あの日 歌っていた歌を思い出すがんばれ 負けないで そんな声が聞こえてくる
ほんとに 強い気持ち やさしさを教えてくれたいつか会えたなら ありがとうって言いたい
遠く離れてる君に がんばる ぼくがいると大切なものに 気づかないぼくがいた
ひとりきりじゃないことを 君が教えてくれた
大切なものを
作詞・作曲:山崎朋子
「大切なもの」パート別資料
「大切なもの」は混声三部合唱が基本です。
パート別資料を聴き、楽譜を頭に入れるようにしましょう。
ソプラノパート
アルトパート
テノールパート
ピアノ伴奏
全体
まとめ
「大切なもの」を指導する際に知っておきたい動画資料とコツを紹介しました。
中学生(小学生)にも分かるような言葉で書かれているので、思いをのせやすい曲だと思います。
離れてしまった人を思い描きながら「大切なもの」を歌うよう、声掛けをしましょう。