「夢の世界を」はクラス合唱曲の定番です。
前半と後半の雰囲気がガラリと変わり、曲に引き込まれますよね。
こんにちは、作曲家の弓削田健介(ゆげたけんすけ)です。
今日は「夢の世界を」を合唱コンクール・卒業式・授業で使いたい先生に向けて、動画資料とコツを紹介します。
「夢の世界を」合唱
まずは「夢の世界を」の合唱を見てみましょう。
前半部分と後半部分の曲想(旋律の音の上がり下がり・リズム・速さ・強さ)の変化が特徴的ですね。
明るい声で歌うことにより、想像の世界が膨らみます。
「夢の世界を」(小学校全校合唱)
「夢の世界を」(混声3部合唱)
「夢の世界を」への理解
「夢の世界を」は小学校5年生の教科書に掲載されています。
主に小学校・中学校で歌われます。
8分の6拍子が使われていますが、混声三部合唱の入門にぴったり。
前半は斉唱(ユニゾン)、後半は合唱の構成です。
歌詞・要素(音色・旋律など)を感じ取り、曲に合った表現を探し出し、みんなで表現する楽しさを味わえます。
楽譜は数種類あるため、前奏・間奏の省略やアレンジなど工夫してみましょう。
「夢の世界を」の歌詞
「夢の世界を」の歌詞を読んで、イメージを考えてみましょう。
「さあ 出かけよう 思い出のあふれる 道をかけぬけ」などの部分から、これまでの経験を思い出させるのもおすすめです。
イメージを具体的に曲に落とし込むにはどうすれば良いか、生徒で話し合う時間を持ちましょう。
ほほ笑み交わして 語り合い
落ち葉を踏んで 歩いたね
並木のいちょうを 鮮やかに
いつかも 夕日がうつしだしたねさあ 出かけよう
思い出のあふれる 道をかけぬけ
さあ 語り合おう
すばらしいぼくらの 夢の世界を小鳥のさえずり 聞きながら
はるかな夕日を ながめたね
小川の流れも 澄みわたり
いつかも ぼくらをうつしだしたねさあ 出かけよう
思い出のあふれる 道をかけぬけ
さあ 語り合おう
すばらしいぼくらの 夢の世界を
作詞:芙龍明子 作曲:橋本祥路
「夢の世界を」パート別資料
「夢の世界を」は混声三部合唱が基本です。
前半と後半の違いについて理解し、気持ちよく歌えるようにしましょう。
ソプラノパート
歌い出しは流れるようにします。
高いので声が出にくいと感じるかもしれません。
まずはパートに分かれて練習しましょう。
アルトパート
斉唱(ユニゾン)部分では言葉の抑揚やイントネーションを大事にしましょう。
テノールパート
後半部分が独特なので、ソプラノ・アルトにつられやすいです。
パートでしっかり練習し、リズムや音程がずれないようにしましょう。
ピアノ伴奏
サビ部分から一気に明るくなります。
リズムを保ちながら、各パートを引っ張っていくように弾きましょう。
まとめ
「夢の世界を」はクラス全員がひとつになれる合唱曲です。
ふさわしい表現を話し合うことで心も曲も雰囲気が良くなるでしょう。
生徒ひとりひとりが思いや意図を持って歌っているか、確認してみてください。
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