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【こだまでしょうか】金子みすゞの詩(全文・合唱曲練習用音源まとめ)

「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう・・・。

一度は聞いたことがあるフレーズではないでしょうか?

「こだまでしょうか」の詩の一部で、書いたのは大正時代の童謡詩人、金子みすゞさんです。

約100年前の詩ですが、日本中で知られているのは、教科書で習ったからでしょうか。テレビCMの影響もあるかもしれませんね。

こんにちは、作曲家の弓削田健介(ゆげたけんすけ)です。

今日は「こだまでしょうか」の詩の魅力とともに、この詩をもとに作曲した、合唱曲を紹介します。

弓削田健介プロフィールはこちら

音楽を聴きながら読んでいただけると、幸いです。

こだまは「丸ごと認めて受け入れる」

すべって転んで「痛い!」と言ったとき「痛くないよ!」「泣くな!」と言われたら、もっと泣いちゃうのが、僕たち人間ではないでしょうか。

だけど、幼い頃、ころんで「痛い!」といったとき、母は「痛いね」と、寄り添ってくれました。それだけで、痛みは半分になりました。

半世紀もの間、忘れ去られていた金子みすゞさんの存在を発掘し、世に出した「みすゞ蘇り」の立役者で詩人の矢崎節夫は、「こだま」のことをこんなふうに説明しています。

こだまとは、向かい合った人を”丸ごと認めて受け入れる”「あなたと私」というまなざしのやさしい行為です。

やさしいという漢字は、「憂い」のとなりに人がよりそってこだましている、にんべんに憂い”優しい”と書くのです。

こだますこと、うなずくこと、優しい行為を忘れないでいたいです。

「こだまでしょうか」2011年のCM

2011年の東日本大震災後、しばらく、

ACジャパンのテレビCMで、「こだまでしょうか」の朗読や「ポポポポ〜ン」のフレーズが話題になりました。

ケンカをしている子どもたちが映され、歌手のUAさんが「こだまでしょうか」をやさしく朗読します。

言葉は人を時に傷つけたり、時に癒したりします。

CMからは「自分からおだやかに話しかければ相手も同じように応えてくれる」というメッセージが伝わります。

過去の東日本大震災でも、2020年の新型コロナウイルス感染症でも、人間は、恐怖の中で他人を責めたくなりますが、常に思いやりの心を忘れないでいたいものですね。

広がった「こだまでしょうか」の影響

ACジャパンのテレビCM放映後、すぐに反響があり、「こだまでしょうか」が収録された、金子みすゞさんの詩集に問い合わせが殺到しました。

また、「ユーキャン新語・流行語大賞 トップ10」に選ばれ、「第64回広告電通賞 テレビ広告公共部門 優秀賞」を獲得しました。

その後、金子みすゞの舞台・ミュージカル・テレビドラマが放映されるなど、再び金子みすゞさんの詩は、多くの人に知られることになったのでした。

「こだまでしょうか」全文

「こだまでしょうか」の詩全文はこちらです。

分かりやすい言葉と真似したくなるリズム感。

ぜひ声に出して読んでみてくださいね。

「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。

「ばか」っていうと
「ばか」っていう。

「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。

こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。

※金子みすゞさんの写真と詩はJULA出版社内「金子みすゞ著作保存会」の了承を得て掲載しています。

「こだまでしょうか」合唱曲

この度、金子みすゞさんファンの作曲家として「こだまでしょうか」にメロディをつけてさせていただきました。

金子みすゞ記念館を訪れ、取材をしながら、これまで先輩作曲家が作られた歌を聴きながら、自分なりに「小学生が楽しく歌えるものを」という目標を掲げて、作曲させていただきました。

子どもたちが歌いやすい音域の2部合唱になっています。国語や道徳などの授業との連携や、保育園、幼稚園との合同行事などで、ぜひ、歌ってみてください。

教室で練習がしやすいように、練習用音源を制作しました。

「こだまでしょうか」練習用音源(ピアノ)

「こだまでしょうか」練習用音源(ソプラノ)

「こだまでしょうか」練習用音源(アルト)

モニター合唱募集中です!

子どもたちと歌っていただき、気づいた点と、歌の録音を送っていただけたら嬉しいです。

・楽譜、伴奏音源、練習音源を提供いたします。

・期限は特にありません。

・6曲ありますが、曲数の指定もありません。(1曲でもかまいません。)

※6曲のうち「どの曲を選んでいただいたか」という点も、大変参考になります。

・強弱や表現記号などつけておりませんので、好きなように書き込んでください☆

※先生方がどんな表現を付け加えられるか・・も大変参考になります。

お申し込みはこちらから

まとめ

金子みすゞさんのやわらかな詩は僕たちの心を包み込んでくれます。大正時代に書かれた詩にも関わらず、現代の僕達に大切なメッセージを伝えてくれますね。

その中でも「こだまでしょうか」は言葉の使い方について考えさせられ詩です。

キツイ言葉を放ってしまえば、相手は傷つき同じようにキツイ言葉を返してくるでしょう。

逆にやさしい言葉をかければ、相手もやさしく接してくれるはず

言葉の大切さを伝えてくれる「こだまでしょうか」のメッセージ。みんなで楽しく!歌っていただけたら、幸いです。

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この記事を書いた人

弓削田健介(ゆげたけんすけ)

作曲家。主に小中学生が教室で歌う合唱曲を作曲(2020年より小学校の音楽教科書に楽曲が掲載) 全国を旅しながら年間150〜200回のスクールコンサートを行い、旅で得た体験を元に合唱曲を作曲。

児童合唱団との映像教材の制作や、日本の絶景と共に歌うユニット「Singing Beautiful Japan」としても活動中。

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