「しあわせになあれ」ミュージカルバージョン
まずはこの動画を御覧ください。2年前に、脚本と作曲を担当させてもらったミュージカル「しあわせになあれ」より。
演じてくれているのは、佐賀県にあるミュージカル団体、ティーンズミュージカルSAGAです。
ミュージカルに鍛えられた音楽活動初期
はじめて本格的に「子どもミュージカル」の作曲をさせてもらったのが、ティーンズミュージカルSAGAの「風の曜日」でした。もう13年も前の話です。
大学を卒業して、1年経っていました。ティーンズにもお世話になり始めて、1年。6畳のアパートに、おばあちゃんから買ってもらったシンセサイザーを置いて、大学で習った作曲とはまったく別の作り方をする「DTM(デスクトップミュージック)」の勉強をしながら、作りました。
DTMに苦戦
メロディやコードは、脚本に書かれている「原詩」に合わせて作詞しながら作り、イメージどおりできても、「打ち込み」の段階でつまずくんですよね。DTMの雑誌とか本とか読みながら、朝までやりました。
1曲できるごとに練習に持っていくんですが、先輩たちから、何度も「打ち込み」の音色とかアレンジで「やり直し」と言われるわけです。下手だから。
それでまた徹夜して、持っていくんですが、とにかく時間がかかるんですね。でも、この1作目のミュージカルでBGMとかも含めると20曲以上作ったんじゃないかな。めちゃくちゃ鍛えられました。
「もう辞めます」
上演が終わった瞬間、ヘナヘナと力が抜けたり、先輩の音楽監督の先生とけんかしたり、打ち上げの焼き鳥屋で「もう辞めます」とか言ったり。
そのとき、音楽監督の先生が「ゆげちゃん、辞めるらしいじゃん。オッケーオッケー、じゃあ、次の新しい作曲家、だれにしようか?」みたいに
いとも簡単に、あっさり言ったんですね。あれは、悲しかったなぁ~。
まあそれも、結局、全部自分の力不足だったわけで、反省して、次の練習のときには、あっさり続けさせていただくことになり(笑)
しばらく経って、あのときの音楽監督の言葉は、若い僕の本気度を試しつつ、闘争心に火を付けるものだったのではないか、と思えるようになりました。
その音楽監督は、古川とし子さんと言う方で、後に一緒に本を出すことになるくらい、ミュージカルを通じて絆が深まり、仲良しにあり、お世話になった方です。
それがこの本。
フルティ。ずっと会えませんが、いつもいつも、感謝していますよ。本当に、ありがとうございました。
とにかく、ティーンズミュージカルSAGAには、本当に、勉強させていただきました。
ひさしぶりの公演
そんなティーンズミュージカルSAGAがひさしぶりの公演。風の曜日が新しくなって帰ってきます。
ウイルスの影響で、ここまでたどり着くまで、どれだけ大変だったでしょう。。。
旅生活で、佐賀の状況が全然わかっていませんが、ほとんどのステージが中止や延期になる中、「生の舞台」からもらえるパワーはきっと大きいと思います。
緊急事態宣言も出て、これからも状況が変わっていくかと思いますので、最新情報はティーンズミュージカルSAGAのホームページなどからチェックしていただき、ぜひ足をお運びください。