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こんにちは。作曲家の弓削田健介です。
今日は「大地讃頌」を紹介します。
「いのちの歌」は、NHK連続テレビ小説『だんだん』で、マナカナちゃん(三倉茉奈&三倉佳奈)が歌っていた歌です。ちなみに「だんだん」というのは、出雲弁で「ありがとう」という意味。ドラマのテーマとぴったりの主題歌だったんですね。
作曲:村松崇継
作曲は村松崇継さん。第81回NHK全国学校音楽コンクール小学校の部課題曲「ゆうき」の作曲家でもあります。イギリスの作曲家ロバート・プライズマン(英語版)が創設・主宰し、サウスロンドンを拠点として活動している少年合唱団、リベラ(Libera)の「彼方の光」も村松さんの作品です。この曲も、とても美しいメロディですね~
作詞:Miyabi(竹内まりや)
Miyabiと表記されていますが、これはペンネームで、作詞者は、竹内まりやさんです。山下達郎さんの奥さんですね。このMiyabiさん。マナカナちゃんも撮影の時は、誰のことか、知らなかったそうです。「だんだん」の打ち上げで竹内まりやさんがサプライズで訪れて、“実は、いのちの歌の作詞のMiyabiは私なのよ。”と耳打ちしてくれた時は「信じられないサプライズでひっくり返りそうになりました。」とのこと。「いのちの歌」はドラマの中でバンド「シジミジル」で作った曲だからということで、生まれて初めてペンネーム”Miyabi”を使われて名前を伏せられそうです。
いのちの歌(歌詞)
生きてゆくことの意味問いかけるそのたびに
胸をよぎる 愛しい人々のあたたかさ
この星の片隅でめぐり会えた奇跡は
どんな宝石よりもたいせつな宝物
泣きたい日もある絶望に嘆く日も
そんな時そばにいて寄り添うあなたの影
二人で歌えば懐かしくよみがえる
ふるさとの夕焼けの優しいあのぬくもり
本当にだいじなものは隠れて見えない
ささやかすぎる日々の中にかけがえない喜びがある
いつかは誰でもこの星にさよならを
する時が来るけれど命は継がれてゆく
生まれてきたこと育ててもらえたこと
出会ったこと笑ったこと
そのすべてにありがとう
この命にありがとう
いのちの歌(ピアノ伴奏)
編曲の魔法
もともとは朝ドラの歌だった、この歌は、歌詞の内容が道徳の授業との相性がよかったり、感謝の気持ちが歌われており、卒業式でもたくさん歌われています。
作曲家&指揮者で、教育音楽界の超人気講師でもある、富澤裕さんの名編曲で、子どもたちも歌いやすく、先生方も指導がしやすいことが、学校現場での大ヒットにつながっているのだと思います。まさに編曲の魔法!
先生方の声
・卒業式で命について考えさせられる。
・歌う子どもたちも、聴く人も、心にぐっとくる言葉とメロディ
・卒業の歌としても最適。
・命に感謝する気持ちがこみあげてきて感動
・6年生の心情や感謝の気持ちが伝わる
・日本人に一番必要な大切な心を語っている。
・歌詞の内容もメロディーもよく、編曲もよい。子どもたちのお気に入り。
・とても感動する歌。6年生にぜひ歌ってほしい曲
(教育音楽2018年8月号より)
関連曲(名前の歌「しあわせになあれ」)