全国を旅して 出会いを音楽に変える

こんにちは。作曲家の弓削田健介(ゆげたけんすけ)です。

プロフィール

今日は、「流浪の民」をご紹介したいと思います。

流浪の民(歌詞)

ぶなの森の葉隠れに
宴寿(うたげほが)い賑わしや
松明(たいまつ)明(あか)く照らしつつ
木の葉敷きて倨居(うつい)する
これぞ流浪の人の群れ
眼(まなこ)光り髪清ら
ニイルの水に浸(ひた)されて
煌(きら)ら煌ら輝けり

燃ゆる火を囲みつつ
燃ゆる赤き炎 焚火
強く猛き男(おのこ)安らう
巡り男休らう
女立(おみな)ちて忙しく
酒を酌(く)みて注(さ)し巡る

歌い騒ぐ其の中に
南の邦(くに)恋うるあり
厄難(なやみ)祓う祈言(ねぎごと)を
語り告ぐる嫗(おうな)あり

愛(めぐ)し乙女舞い出(いで)つ
松明明く照りわたる
管弦の響き賑わしく
連れ立ちて舞い遊ぶ

すでに歌い疲れてや
眠りを誘う夜の風
慣れし故郷を放たれて
夢に楽土求めたり
慣れし故郷を放たれて
夢に楽土求めたり

東空(ひんがし)の白みては
夜の姿かき失せぬ
ねぐら離れて鳥鳴けば
何処(いずこ)行くか流浪の民
何処行くか流浪の民
何処行くか流浪の民
流浪の民

作詞:石倉小三郎 作曲:シューマン

(許諾番号9020135001Y38029)

流浪の民 ピアノ伴奏

流浪の民 解説

『流浪の民(るろうのたみ、ドイツ語:Zigeunerleben)』は、1840年に、ドイツの作曲家であるロベルト・シューマンによって制作された歌曲集『エマニュエル・ガイベルの三つの詩』の第3曲です。

この曲の原詩を書いたエマニュエル・ガイベルは、ドイツ北部リューベック生まれの有名な詩人で、彼の多くの詩が、シューマンだけでなく様々な作曲家の手によって歌曲になっています。『流浪の民』の原題は、「ジプシーの生活」もしくは「ジプシーの人生」といった意味で、「ジプシー」とは、流浪しながら生きる人のことを指します。

原詩で語られているのは、ナイル川のほとりから、スペインにたどり着き、さらにヨーロッパの町々を徘徊するロマの生活の物悲しさです(ウィキペディアより)が、日本語による訳詞を手掛けた石倉小三郎さんは、格調高い日本語で原詩の世界観を表現し、原詩を超えた名訳とも言われています。

流浪の民 歌詞 直訳 意味

ここでは、『流浪の民』の歌詞の意味として、原詩の直訳をご紹介します。

森の木陰に ブナの枝の間に 何かがかさかさと音をたて ささやく声がする
木の葉と岩のまわりに 色とりどりの姿がめぐり
そのまわりでは炎がまたたき 光がひらひら揺れている

そこにいるのは生き生きとしたジプシーの群れ
目は光り 髪は波打っている
聖なるナイル河のほとりで母の乳を飲み スペインの南国の陽にやかれている

豊かな緑のなかで炎が燃え上がり 荒々しい男たちが不敵に横たわる
女たちはしゃがんで食事の支度をし 忙しく古びた杯を満たしている
そして色とりどりの花が咲くスペインの庭園のように 輪をつくって唱えごとや歌を響かせる
そして老婆が危険や苦難のときのためのまじないの格言を告げると 群れはそれに聞き入っている

黒い目をした娘たちが踊り始める
たいまつの赤い輝きがきらめく
ギターが誘い シンバルが響く
踊りはどれほど荒々しくなっていくことか!

夜の踊りに疲れると ブナの葉ずれの音が彼らをまどろみへと誘う
そして幸福な故郷を追放された彼らは 夢のなかでその幸せな土地を見る

しかし今や東方に朝が目覚めると 夜の美しい姿は消える
夜明けとともに騾馬がひづめで地面を掻き さすらう姿は移動する
どこに行くのか 誰が君に告げる人がいようか?

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