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こんにちは。作曲家の弓削田健介です。
今日は小学校6年生の教科書に掲載されている「星の世界」の紹介をしたいと思います。
この「星の世界」は、讃美歌『いつくしみ深き』として結婚式などでも、よく歌われているので、誰もがどこかで耳にしたことのあるメロディーではないでしょうか。
この歌を作詞したのはアイルランド人のジョセフ・スクライヴェン (1819 – 1886) 。カナダの学校で教師として過ごしていた彼は、一生を不幸な人や貧しい人への奉仕活動に捧げた人でした。『いつくしみ深き』は、闘病生活をしていた母親をなぐさめるためと、彼自身が、婚約者を事故と病気で2度も亡くした悲しみの中でもイエスを信頼する気持ちを綴った詩と言われています。
日本では、明治43年(1910年)に杉谷代水の作詞により、文部省唱歌『星の界(よ)』として紹介され、その後、川路柳虹の作詞による『星の世界』として伝えられています。
やわらなか和音の響きと「いつくしみ深き」「星の界」「星の世界」それぞれの歌詞が、いつまでもこだまする1曲です。
星の世界(歌詞)
かがやく夜空の 星の光よ
まばたく数多(あまた)の 遠い世界よ
ふけゆく秋の夜 すみわたる空
のぞめば不思議な 星の世界よ
きらめく光は 玉か黄金(こがね)か
宇宙の広さを しみじみ思う
やさしい光に まばたく星座
のぞめば不思議な 星の世界よ
作詞:川路柳虹 作曲:コンヴァース
リコーダー三重奏
星の世界(ピアノ伴奏)
星の世界(賛美歌312番)
いつくしみ深き友なるイェスは
罪とが憂いをとり去りたもう
心の嘆きを包まず述べて
などかは下ろさぬ負える重荷を
いつくしみ深き友なるイェスは
われらの弱きを知りて憐れむ
悩み悲しみに沈める時も
祈りに応えて慰めたまわん
いつくしみ深き友なるイェスは
変わらぬ愛もて導きたもう
世の友われらを棄て去る時も
祈りに応えて労わりたまわん
作詞:ジョセフ・スクライヴェン 作曲:コンヴァース
おわりに
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