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こんにちは。作曲家の弓削田健介です。
今日は小学校2年生の教科書に掲載されている「虫のこえ」の紹介をしたいと思います。
この曲は、今から110年くらい前に教科書のために作られた歌です。
虫たちが泣いてる様子を思い浮かべながら、表現教材として、斉唱及び輪唱で歌ったり、主旋律に簡単なリズム伴奏などを加えてみると、もっと楽しく歌えそうです。
虫のこえ(歌詞)
あれ 松虫が鳴いている
ちんちろちんちろ ちんちろりん
あれ 鈴虫も鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を 鳴き通す
ああ おもしろい虫のこえ
きりきりきりきり こおろぎや
がちゃがちゃがちゃがちゃ くつわ虫
あとから馬おい おいついて
ちょんちょんちょんちょん すいっちょん
秋の夜長を 鳴き通す
ああ おもしろい虫のこえ
虫のこえ(『尋常小学読本唱歌』版)
1932年の『新訂尋常小学唱歌』では2番の「きりぎりす」が「こほろぎや」に改められました。これは歌詞にある「きりぎりす」がコオロギを指す古語であり、「きりきり」という歌詞もまたコオロギの鳴き声を表現したものであることから、虫の名と鳴き声とを整合させるため、現在は、「こほろぎや」と歌われています。
こちらは、以前の歌詞です。「蟲」も難しい漢字ですね。
- あれ松蟲が鳴いてゐる。
ちんちろちんちろ ちんちろりん
あれ鈴蟲も鳴き出した
りんりんりんりん りいんりん
あきの夜長を鳴き通す
あゝおもしろい蟲のこゑ - きりきりきりきり きりぎりす
がちやがちやがちやがちや くつわ蟲
あとから馬おひおひついて
ちよんちよんちよんちよん すいつちよん
秋の夜長を鳴き通す
あゝおもしろい蟲のこゑ
虫のこえ(ちょっと素敵なピアノ伴奏)
虫のこえハクランカイ – 春畑セロリの編曲
虫のこえハクランカイ – 春畑セロリの編曲。曲全体を虫の鳴き声のイメージで構成したらどうなるか、という無謀な試みで編曲されました。『おもしろ変奏曲にアレンジ! 〜童謡唱歌〜』(ヤマハミュージックメディア)に掲載。
動画で簡単ピアノレッスン
3コードの簡単なピアノ伴奏で練習できる動画です。
おわりに
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