そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
なんのために 生まれて
なにをして 生きるのか
こたえられないなんて
そんなのは いやだ!
今を生きることで
熱いこころ 燃える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ 胸の傷がいたんでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢まもるため
なにが 君の しあわせ
なにをして よろこぶ
わからないまま おわる
そんなのはいやだ!
忘れないで 夢を
こぼさないで 涙
だから 君は 飛ぶんだ
どこまでも
そうだ おそれないで
みんなのために
愛と 勇気だけが ともだちさ
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
時は はやく すぎる
光る星は 消える
だから 君は いくんだ
ほほえんで
そうだ うれしいんだ
生きる よろこび
たとえ どんな敵が あいてでも
ああ アンパンマン
やさしい 君は
いけ! みんなの夢 まもるため
メッセージ
あなたがくだらないと思っている今日は
昨日なくなった人が
なんとかして生きたかった
なんとしてでも生きたかった
今日なんです
今日はそんな日なんです
今日あなたとこうして出会えたことに感謝します
20歳の頃に始めたホスピス(緩和ケア病棟)でのボランティア演奏。この言葉は、そこで出会ったお坊さんに、教えていただいた言葉です。そのお坊さんが、病院のすぐ近くにある佐賀大学の附属小学校で「いのちの授業」と題して講演会をされたので、見学に行きました。冒頭の言葉は、講演会の最後に子どもたちに伝えていたのですが、講演会の中で、クイズが出されました。
なんのために生まれて 何をして生きるのか
答えられないなんて そんなのはいやだ
「さて、この歌詞は、なんの歌の歌詞でしょう!?」
生きる意味を問いかけてくるような哲学的な雰囲気の漂うこの歌詞を読んで、最初は誰もわかりませんでした。しかし静寂を打ち破ったのは低学年の子どもたち。「アンパンマン!」と声を上げた瞬間、会場にどよめきが。誰もが想像していない答えでした。
「正解です。実はこの歌には、『命』と『夢』のメッセージが込められています。」
その後、みんなで歌詞の意味をしっかり味わいながら歌ってみると、感動で自然と涙が溢れてきました。子どもたちが大好きで、何気なく歌っている歌に、こんな素晴らしいメッセージが書かれているなんて・・・。
一つひとつの言葉がスッと入ってくるように、1番と2番はゆったりと。31小節目からは子どもたちが大好きなスゥイング調に、アレンジしました。手拍子をしたりしたりして、聴いてくれている人たちと一緒に楽しんでください。
※ホスピスとは死期の近い患者に対して,身体的苦痛や死への恐怖をやわらげるための医療的・精神的・社会的援助を行う施設。(大辞林から引用)