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こんにちは。作曲家の弓削田健介です。
今日は小学校6年生の教科書に掲載されている文部省唱歌「ふるさと」の紹介をしたいと思います。
1914年発行の教科書のために作られた曲で文部省唱歌の中でも人気の高い曲で1998年の長野オリンピック閉会式でも歌われたそうです。幼い頃に歌った歌は、ずっと心に残っていて、ふと口ずさんでいたりします。そんな「ふるさと」のような曲を作ることができたら、ずっと子どもたちにメッセージを届けられるのではないかと思い、作曲家の道に進みました。
「ふるさと」は、作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一の作品で、この二人が残した作品には、
「おぼろ月夜」「春の小川」「はるがきた」「もみじ」「ひのまる」 などがあり、どれも今でもたくさん人に親しまれている故郷を感じる唱歌です。
歌詞について
・「かの山」「かの川」=あの山、あの川。
・「忘れがたき」=忘れられない
・「つつがなしや友がき」=友だちは元気でいるだろうか。(つつがない=病気や障害がない)
・「思ひいづる」=思い出す
・「山はあをき」=里山の緑のこと
・「いつの日にか帰らん」いつの日にか、立身出世して帰ってくることができるだろうか(不安のなかの決意)
ふるさと(歌詞)
うさぎ追いし かの山
小ぶなつりし かの川
夢は今も めぐりて
忘れがたき ふるさと
いかにいます 父母
つつがなしや 友がき
雨に風に つけても
思いいずる ふるさと
こころざしを 果たして
いつの日にか 帰らん
山は青き ふるさと
水は清き ふるさと
ふるさと(ピアノ伴奏)
國學院大學フォイエル・コール混声合唱団Ver.
ウィーン少年合唱団Ver.
おわりに
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